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手紙

価格:¥ 1,680 (税込)
出版:毎日新聞社
カテゴリ:単行本
ページ:357頁
JAN:9784620106670
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で109237位
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 手紙 (東野圭吾著) 映画化決定!! [ BookLine 〜書店店員によるお勧めの一冊〜 ] at 2006-10-15 19:31:23
東野 圭吾 手紙  ←詳細はこちらをクリック(購入も可) 直木賞作家!東野圭吾の涙のロングセラーが文庫になりました!!! 映画化決定!!! 生野慈朗監督。 山田孝之 玉山鉄二 沢尻エリカ 吹石一恵 尾上寛之ほかが出演。 兄が、裕福な老婦人を殺害し
 手紙のレビュー(ネタバレなし) [ 読むなび! ] at 2006-03-16 10:13:06
物語を把握しやすいように10項目に分類&採点!ネタバレは一切なし※コメント内容には気をつけていますので、安心して閲覧してOK
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エディターレビュー
   本格推理から学園ミステリー、パロディー小説や絵本など、さまざまな作風で読者を魅了しつづける著者が、本書でテーマに据えたのは、犯罪加害者の家族。犯罪が、被害者や加害者だけではなく、その家族にまで及ぼす悲しい現実を見据えた意欲作である。殺人犯の弟という運命を背負った高校生が成人し、やがて自分の家族を持つにいたるまでの軌跡を、大げさなトリックやサスペンスの要素を用いることなく、真正面から描ききっている。

   武島直貴の兄・剛志は、弟を大学に入れてやりたいという一心から、盗みに入った屋敷で、思いもかけず人を殺めてしまう。判決は、懲役15年。それ以来、直貴のもとへ月に1度、獄中から手紙を送る剛志。一方で、進学、恋人、就職と、つかもうとした人生の幸福すべてが「強盗殺人犯の弟」というレッテルによって、その手をすり抜けていく直貴。日を追うごとに、剛志からの手紙は無視され、捨てられ、やがて…。

   1999年に刊行された『白夜行』以降、著者は『片想い』 『トキオ』など、連載小説という発表形態を通じて、読み手を飽きさせないだけのストーリーテリングの実力を確実に身につけてきた。新聞連載された本書も、バンドデビューや窃盗事件などの出来事を積み重ね、そのつど揺れ動いていく直貴の心の危うさを巧みに演出しながら、物語を引っ張っていく。しかしながら読み手は、たえず居心地の悪さを感じずにはいられないだろう。なぜなら、直貴に向けられる差別は、私たち自身の中にも確実に存在するものだからである。「差別や偏見のない世界。そんなものは想像の産物でしかない」と言い切る直貴の言葉が、ずっしりと心に響く。(中島正敏)

レビュー
クソ世間、クソ現実、ぼくらのすべて。 Date:2008-11-30
おすすめ度
憎むべきは犯罪、それを犯す人間、と前置きしとく。東野作品の、一つの方向性における最高峰。読み手を選んでやむをえないし、教育的な意味で取り上げるのには賛成しかねるわ。知らなければならなくなったときに知ればいいんだこんなこたあ。世間知らずの甘ちゃんが、ちょっと答えの出しにくい現実を見つけるたびに「ぜひ教材に」ってのは、作品の影響力というより正直ヒトの感性を侮っていると思う。

あえてひとこと、圭吾こんなもんやないやろと言いたい。☆4つも☆5つもつけられてたらあかんやろと。そういうやり方でこの挑戦的な作品にボクなりの賛辞を贈りたい。

いわゆるフィクション、いわゆる物語からここまで大きくはみ出そうというのなら、もっと面白くなくてよかった。由美子はいないし、寺尾も社長もいない、主人公の心もここまで強くないし、容姿にだって恵まれてはいない、そんな作品は全く面白くもなければ一人の読者もいない。誰も知らない場所で、どんな光も届かず、人が殺され人が差別される。それがぼくらのすべてのはずだ。それがこの社会、現実そのものだ。

そのクソ現実に、いまだに奇跡のようにあたたかさが宿っている。現実を知らない人たちが灯す明かりを頼りに、なんとかぼくらは生きている。だから主人公はもっと救われなくてよかったし、ぼくらはもっともっと困惑してよかった。迷い続けるよりは、偽りの光でも見えていたほうがいい、というのがこの作品のラストだと思う。いびつな解釈だと自覚して。

この世界はクソだ。はずみで人が殺されるし、意味なんかない悪意が渦巻いている。
そのことを、あたたかな家庭を持ってさえ、ボクはひと時も忘れない。
社長 Date:2008-08-15
おすすめ度
作品の後半に出てくる社長の言葉が
このストーリーを格段に重くするものでした。
読者の感情を同情、怒り、悲しみ、驚きと
操っていく作者に5つ星をつけさせて頂きました。
どれを読んでも
引きづり込まれてしまいます。
自分を支えてくれる人の大切さ Date:2008-07-23
おすすめ度
肉親に犯罪者がいるだけで、その家族がこんなに苦労するんだということを痛感した。自分が弟の立場だったら兄を憎んだだろうか?苦労して生活する中で差別扱いされても暮らしていけるだろうか?そんなときでも信頼できる人を見つけることができるだろうか?といろんなことを考えさせられた。特に感動したのが、こんな境遇の直貴をずっと支え続けた由実子の存在である。たとえ世間からどんな目で見られようと、自分を信頼してくれる人がいるならばきっとなんとかやっていけると思う。
犯罪者の家族ってきついね、だから犯罪はしちゃダメだ Date:2008-02-29
おすすめ度
犯罪を犯すつもりは無いが、一層そう思った。そりゃ兄貴も弟思いが故に犯した犯罪だろうけど、誰かから奪った幸せは誰も幸せにしないよ。でも実際に自分の身内が罪を犯したら、自分が罪を犯したらと考えると登場人物と同じように悩み苦しむと思う。だから人から何かを奪って幸せになろうとしちゃいけない。今は幼い我が子が思春期になった頃に読ませたい。
フィクションだから仕方ないけれど Date:2008-02-16
おすすめ度
東野圭吾は初めて読みました。あっという間に読み、最後の方では涙があふれそうになったから、とてもよくできた作品だと思います。

しかし読んでる間に何度も疑問符が浮かび、読み終わった後にはどんどんネガティブな感想の方が強くなりました。
寓話としてなら全然いいんだけど、現実の社会を反映させた小説としては、兄弟の境遇をはじめ登場人物の設定があまりにもベタすぎて。。この弟がキモメンだったら話が成り立たないあたりが特に。社長の言葉も、、どうなのかなー。これで日本社会はオッケーなの?別に「法律は法律、家族は家族」とドライに考えても社会は破綻しないのでは。
そんなことを考えていたら、犯罪加害者の差別について、他国での状況を知りたくなりました。もしこんな差別が日本独特のことなら、「差別は必要」なんかじゃないはず。

いくら作品として質が高くても最初の設定とか方向に疑問を持つと評価できないので、星一つです。
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