アフリカ―豊饒と混沌の大陸 南部編
価格:¥ 1,890 (税込)
出版:山と溪谷社
カテゴリ:単行本
ページ:270頁
JAN:9784635171359
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で366305位
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レビュー
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一言で語りがたいアフリカ Date:2008-12-31 おすすめ度 ![]() 前後編のアフリカ旅行記の後編。 後編では南アフリカ、レソト、モザンビーク、ナミビア、ボツワナ、ジンバブエ、マラウイ、マダガスカル、レユニオン、レソトの国々をまわる。 前編との大きな違いはヨーロッパ人によるアフリカ支配について考えさせられるところである。前編で巡った国々も植民地支配を受けた国々だが、黒人が大多数の国々である。後編では南アフリカに代表されるように白人支配やその影響が色濃く残る地域である。レユニオンはフランス海外県である。コモロはアラブ人の残した文化が残る地域である。南部では黒人以外の要素が大きく影響している。反面、レソトのように昔ながらの姿が生きている地域もある。 白人支配の過酷さを糾弾するのは簡単である。黒人政権の腐敗や無力を批判するのも簡単である。しかし、著者はアフリカの現実をそのまま受け止める。不自然さも「アフリカ」らしくない側面も現代のアフリカを構成する要素としてそのまま受け止めようとしているのである。 そんな白人支配の影響は著者の本領ともいえる登山にも影を落としている。自然そのままの姿ではなく、人間が征服し、口当たりよく改造された自然となった山々の姿である。ヨーロッパ人はアフリカの自然をもヨーロッパ化しているのである。ある種、尊敬を覚える。 本書ではアフリカの人間の多様さだけでなく、自然の多様さも目の当たりにすることができる。前編でもザイール川や熱帯雨林の旅も語られていたが、本書ではオカバンゴデルタやマダガスカルなど「船」が多くその姿を見せる。アフリカで船旅というのは少し意表を突かれた。 アフリカというものが如何に一言で語りがたいか、ということを雄弁に語るのが本書である。 |
