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チベット語になった『坊っちゃん』―中国・青海省 草原に播かれた日本語の種

価格:¥ 1,680 (税込)
出版:山と溪谷社
カテゴリ:単行本
ページ:285頁
JAN:9784635330398
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で497109位
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 もう読んだ?【チベット語になった『坊っちゃん』】 [ 計算外記録票 ] at 2008-05-05 01:07:18
わかりやすい文章で、チベットにおける作者の体験談がつづられています。 でも本当はそれだけじゃない。 この草原に捲かれた日本語の種の物語は、 井戸を掘りあげた人の信念の物語でもあると思いました。 チベット語になった『坊っちゃん』―中国・青海省 草原に播かれた日本語の種 | 商品情報(書籍) ■作者さまのページ「旅限無」■
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レビュー
千と千尋に匹敵する良心の書。 Date:2007-10-24
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 読む人によって千変万化する良書、ある人は比較文化論を感じ、ある人は民俗学を感じ取る。私は行間の中国政府の横暴さを感じたが、この事は余り強調すると恐らく現地の人に迷惑がかかるのと、再度の訪西蔵を妨げる可能性が強いので、これ以上触れないが、最近報じられる事の少ないチベットの現状を伝える優れた報道との見方も出来る。
 
 言語学で言えば孤立した日本語と思っていたが、一つの輪として世界中に繋がっている事とチベット語とは「てにおは」の使用で近似する事を知った事はチベットを近く感じられてうれしかったし、現地の人に対する日本語教育では国語の大切さが非常に良く理解できる事からは教育学の分野からも瞠目すべき良書であるし、日本の若者を考えるきっかけとも言え、教師と生徒、或いは同僚との繋がりは丁度、夏目漱石の坊ちゃんのハッピーエンド版で純文学とも言える。

 結局読んでいた他の本を置いて、笑いと涙と真剣に考えさせられる繰り返しで2日で読み通し、何かに読後感が似ていると思ったら千と千尋を最初に見た時の感動がよみがえって、あの時の様に、誰かに伝えたくなる近年随一の良書で、読後暫くは筆者と共に幸せなほのぼのとした気持ちになれる事を請け合う。
熱血教師のチベットにおける日本語教育の記録 Date:2006-01-29
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チベット留学生が日本語教師となり、チベット語と日本語が両方とも膠着語(ヨーロッパ言語のように語形変化によらず、「てにをは」等の助詞によって言葉をつなぐ言語)であることを生かした教育方法で驚くほどの効果を挙げ、ついに夏目漱石「坊ちゃん」の半分をチベット語に翻訳することに成功することを中心とした4年間の記録である。生徒と著者、チベット人教師と著者との心温まる熱い交流は感動的だが、その他にも言語・文化・宗教にわたり豊富な体験が述べられており密度の濃い本である。

特に次の点が印象に残った:
1.チベット語は文語と口語に別れ、文語は確立しているが、口語は地域によって異なりさらに正書法も確立していない。さらに漢化政策により中国語がメインとなり、チベット語は廃れ行く運命にある。
2.日本の仏教とチベットの仏教と全く違うこと。
3.改革開放政策といっても、経済的合理性を無視したノルマ主義であり、うまくいかないこと。

最後の別れの場面では涙しました Date:2005-12-31
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チベット留学から一転してその学校で日本語教師となった筆者が3年強にわたり悩み奮闘した物語です。チベットで日本語を教えることを通じて現在のチベット語(族)の問題を、筆者は戦後日本の日本語(国語)教育の問題とそれに伴う現在日本人の日本語表現力の問題、日本における標準語と方言に問題、さらには「坊ちゃん」のうまれた明治という時代状況ともシンクロさせていき、現代日本人に向け大いなる警笛を鳴らしているのではないかと思います。さらには筆者が「坊っちゃん」にでてくる「坊っちゃん」自身にも、また明治という時代に生きたその著者夏目漱石にも投影されているようでもあり、筆者の奮闘や苦悩、そして矜持がひしひしと伝わってきます。
また、この本を読んでいくうちにお隣の韓国が抱える漢字の読めないハングル世代の問題も頭をよぎって来ます。
生徒達との別れの場面を通勤電車の中で読んでいましたが、ホームに降り立った後でもつい読み続け、目に涙が溢れてきました。久しぶりにもういっぺん「坊っちゃん」を読んでみようかしら。
知ってるようで知らないチベットに興味が沸きました Date:2005-12-16
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チベットという国は、辺境の地というイメージしかありませんでしたが、まるで昔の日本を見ているような気持ちになりました。アジア圏の国の複雑な事情が背景にある教育、文化とそこに住む人々の純粋な気持ちが、日本の「坊っちゃん」という小説をチベット語に訳す日本語教育の中で見えてきて大変興味深い。日本人が忘れがちな自分の国の文化や意識を、思い返させてくれる内容でもあります。チベット語と日本語の文法が非常に似ていることから生徒達が日本語を急速に習得して行くところは感動的ですらある。ゆっくりと読書を楽し見たい人向けです。お薦めします。
今のチベットがそくそくと伝わってくる Date:2005-12-15
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気がつくと、読み手にそっくりなチベット人が
目の前で息衝いているかのような不思議な感動をおぼえました。
良書だったので、もう一冊買おうと訪れました。
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