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日本のヒップホップ―文化グローバリゼーションの〈現場〉

監修 上野 俊哉 , 翻訳 田中 東子 , 翻訳 山本 敦久
価格:¥ 2,940 (税込)
出版:エヌティティ出版
カテゴリ:単行本
ページ:448頁
JAN:9784757141711
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レビュー
良書だけに残念な翻訳 Date:2009-09-20
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 文化人類学者による日本のヒップホップ研究書。原書は学術書だが、グローバル化と日本人のアイデンティティの問題、日本社会の人種問題、音楽産業の問題、あるいは若者の問題などに知的好奇心がある人であれば、ヒップホップそのものや、文化人類学、カルチャル・スタディーズなどに関する予備知識がなくとも、十分に楽しめる内容であると思う。問題なのは翻訳の質で、不自然な直訳の連続で非常に読み難い上に、論旨を意味不明にするような深刻な誤訳もみられ、原書の面白さがどの程度一般の読者に伝わるのか甚だ疑問。原書はむしろ学術書としては非常に平易に書かれており、日本のヒップホップという題材から考えても、適切に訳されればより多くの読者を得たであろうと思うと残念でならない。
アメリカの大学教授が見た日本のヒップホップ Date:2009-09-05
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ジャパニーズ・ヒップホップ好きのBボーイはタイトルを見て、思わず飛びつくだろうが肩透かしを食う可能性が高い。マサチューセッツ工科大学准教授が書いているだけあって、単なるアーティスト論ではなく、大きくいってしまえば「日本のヒップホップ」というフィルターを通した日本論であり、日本の音楽ビジネスについても語っている。

主に掲載されているのがキングギドラ、スチャダラパー、ライムスターなど90年代〜00年代前半に華々しく活躍したアーティストが中心で、シンゴ2、DJバク、ブルーハーブ、マイク・ジャック・プロダクションズなど00年以降に台頭を表してきたアーティストにはほとんど触れられていないため、09年の現在に読むにはいささか古さを感じてしまうことは否めない。

否定的なことばかり連ねてしまったが、冒頭に書いたことと逆に単なるアーティスト論にとどまらないからこその深さ、読み応えが本書にはある。2度、3度と読むことによって新たな発見もありそうだ。
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