46年目の光―視力を取り戻した男の奇跡の人生
翻訳 池村 千秋
価格:¥ 1,995 (税込)
出版:エヌティティ出版
カテゴリ:単行本(ソフトカバー)
ページ:468頁
JAN:9784757150607
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で11135位
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レビュー
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最高に面白い Date:2009-10-26 おすすめ度 ![]() 見ることは像を網膜に写すだけ。それを物として認識するためには脳が複雑に働かねばならないことを初めて知りました。しかもその作業は幼時の時に習得されて以後習得することはできない。同じような経験をした人達が見えたものを認識する作業に疲れて、うつに陥ったり、見えなかった時の方が幸せだったと感じてしまうなかで、この著者は持ち前の好奇心とポジティブな考え方で物を認識する作業を始める。その生き方、考え方に勇気をもらいました。 |
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前著「シャドウダイバー」に劣らない素晴らしい本だ。 Date:2009-10-14 おすすめ度 ![]() 何気なく手にとって買った本だが、素晴らしかった。 40年以上盲目で、特に不自由なく積極的に人生に挑戦した人が(本人はそうは思ってない)、光を取り戻す話だ。 語りは、手術の話がでる以前と以後を交互に取り混ぜてまことに読みやすい。 手術以前の生活はまことにアメリカ人好みのチャレンジ精神の塊のようなもので、感心する。 すこし女性にもてすぎるのは癪だが。 手術後、初めて光が入ったときの記述、その後の“奥行き”とか、その他の認識の問題、脳との関係、評者も医者であるが、(もちろんこのような新しいことは習ってない)、興味深いし もっと知りたいと思う。 評者自身の経験であるが、盲目の患者の手のしびれた患者の神経修復をしたところ、道が歩きやすくなったとの述懐を受けたことがある。そういう話もこの本で解決を与えてくれるような気がした。 いづれにしても、「シャドウダイバー」に続いて著者に感謝したい。 同じ著者とは訳者のあとがきを見るまで気がつかなかった。 前著のような、またこの本のように厚みと重量感があり、しかも分かり易く読みやすいノンフィクションが、どうして日本では出ないのか不思議である。 この本も一気に読み切った。 多くの人に読んで欲しいものである。 |
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半分がかなり面白い Date:2009-10-08 おすすめ度 ![]() 「人間の視覚と脳のミステリーを見事に描き出した感動の実話」とあるが、 この「人間の視覚と脳のミステリー」の部分はかなり面白い。 3歳から視覚を失った男が46歳で視覚を取り戻した時に何が起きるのか。 「視る」と言うのは 本当はどういう事だったのか。 極めてスリリングで知的好奇心を強烈に刺激される。 読むのをやめられない。 一方で視覚障害者の半生を語り、人となりを語り、生き様を語り、 数々の恋愛経験を語り、の部分は 正直余り面白く無い。 と、言うかハッキリ言ってつまらない。 もちろん こう言う人間描写が全く無くては ただの科学レポートとなってしまい 無味乾燥のそしりは免れないかも知れない。 適切な分量の挿話はもちろん必要だろう。 こちらとしてもマイク・メイがどんな人生を生きて来たのか どう言う人間なのか 多少は知りたい。 ところが この本、その分量がいたずらに多いのである。 無駄である。 一応飛ばさずには読んだが 退屈で苦痛であった。 挿絵やイラスト、説明図までついている「人間の視覚と脳のミステリー」の部分が 余りの面白さに星5つで、 この余りにも長いグダグダ部分で星2つ減点、総計星3つ、と言うところだろうか。 |
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表紙がイマイチ Date:2009-09-28 おすすめ度 ![]() 日経新聞で紹介していたので、購入しました。 内容的にはとてもいい感じで、光を感じることがこんなに 大変なこととは目が見える私には想像ができませんでした。 翻訳も比較的日本流に訳してますから、違和感なく読めました。 少し本が厚いですが(鞄には入れ難い厚さですが・・) 苦なくテンポよく電車の中で読めます。 ただ、私的には本の内容とタイトルがミスマッチな感じがしていますので 星を5つつけたいのですが、4つです。 |
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46年ぶりに視力を取り戻した男の喜怒哀楽を描写しながら「視覚」の不思議さに迫る極上ノンフィクション Date:2009-08-09 おすすめ度 ![]() 3歳で視力を失った男が46年ぶりに視力を取り戻した時、その人の身には一体何が起きたのか?−主人公(マイク・メイ)と家族・友人・医者/研究者にまつわるヒューマン・ストーリーを縦糸に、視覚の"不思議さ"に関するサイエンスを横糸にして、メイ氏の数奇な半生に迫る極上のノン・フィクションです。 冒頭に「勇気をもって挑戦すれば一時的に足場を失う。だが挑戦しなければ自分自身を失う」(キルケゴール)が引用されていますが、これはメイ氏の生き方そのものです。たとえ目が見えなくても「冒険心」と「好奇心」を頼りに挑戦を続けてきた男が次に挑戦したのが視力回復手術。視力が回復しても、実はその後も山あり谷ありなのですが、挫けそうになっても「道は必ず開ける」と信じて生き抜く姿に感動します。そして、そんなメイ氏を支える人々との心の交流を読むと、人は決して一人では生きていないんだな、と改めて思います。 本書の素晴らしさは、そんな男の数奇な人生のノン・フィクションだけで終わらせない処です。「視覚とは何か?」に関する説明が素人でも分かるように随所に散りばめられていて、知的好奇心も同時に満たされるのです。「モノを見るという行為の多くの部分は予備知識と予想を土台にしている」という記述を読むと「物事は心で見ないと良く見えない。一番大切なことは目に見えない」(星の王子様)を彷彿させます。しかし"心で見る"が故に錯覚が生じる事実も実に興味深い。これって「モノを見る」ことに限らず、"認識する"こと全般についても言えることですね。(例:文章を読む≠文章を味わう/行間を読む...) 「妻を帽子とまちがえた男」「火星の人類学者」(オリバー・サックス)に興味を持つ読者なら本書も楽しめます。本書でチラッと登場するグレゴリー氏の「脳と視覚」もトライしようかな? |



