“文学少女”と繋がれた愚者 (ファミ通文庫)
イラスト 竹岡 美穂
価格:¥ 630 (税込)
出版:エンターブレイン
カテゴリ:文庫
ページ:328頁
JAN:9784757730847
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で27847位
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レビュー
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過去の束縛を断つ Date:2009-12-05 おすすめ度 ![]() 今回の作品は、過去に捕らわれた心葉が、芥川を通じて自らの束縛を解き放つ事が主題としているようです。 この文学少女シリーズの本編を通じて、ギャリコの「スノーグース」を通じて作品のテーマとして選ばれていますが。 今回の作品は、武者小路実篤の「友情」をモチーフとして、傷ついたスノーグースである心葉が飛び立つために傷を癒そうとしている姿を描いているようです。 心葉のクラスメートの中で一番の美男子の芥川の少年時代に起こった事件がもとで、芥川はひどく思い悩んでいる。 同じように美羽の事を背負い続けている心葉が、彼の姿を通じ いままで傷を庇い、誰とも深く接する事を避けることで、これ以上傷つくことを防ごうとした怯えたスノーグースである心葉が 一つの区切りをつけることを、芥川と共に成し遂げる事が、この作品のストーリーです。 そのストーリーからどのようなテーマを見出すか。 それは読者にのみ許されることでしょう |
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ヤンデレ登場す Date:2009-07-08 おすすめ度 ![]() ああ、なんて素晴らしいのだろう。野村美月という、作家自身の人物像を意識して読んだ小説は久しぶりである。 もはやライトノベルの域ではないのでは? 琴吹さんは自分が読んだライトノベルの中ではトップクラスのキャラに上った。 |
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過去と幻想と痛み、未来と夢と希望 Date:2009-05-11 おすすめ度 ![]() “謎の美少女作家”だった井上心葉(このは・♂)と、自称“本を食べちゃう程すべての物語を深く愛している「文学少女」”の天野遠子をメインに、文学作品を彷彿とさせる事件を描いた作品の第3巻です。 ある日、遠子先輩が図書館の本のページが切り取られていた事に気付いた事から物語が始まります。 本巻では、「“文学少女”と死にたがりの道化 」で脇役だった芥川くんが中心になり、「友情」をお題目としたストーリーが綴られて行きます。 芥川くんを取り巻く環境、過去と現在の「友情」をなぞらえた様な二つの出来事が、なぜ彼が頑なに誠実であろうとするのかを明らかにし、彼の苦悩が浮き彫りにされます。 繋がりある過去と現在の「友情」の真相を遠子先輩が“想像”する事で、芥川くんも彼女もそれぞれの新たな道を進もうとする、爽やかな苦味を感じさせる物語です。 余談ですが、このシリーズは物語本文と、物語の中心にいる人物の独白(太字の文)の2つのパートで成り立っています。 読み終わった後に改めて独白部分を読み返して見ると、ストーリーの伏線が実に多く隠れている事に気が付くでしょう。 未来(つまり、今後の展開)の伏線もある様で、どうやら芥川くんの「友情」をなぞらえた物語は未来にも起こりそうです。 それがどんな結末を迎えるのか、どうぞ手に取って堪能して下さい。 |
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“文学少女”と、「友情」。ただ、まっすぐな愚者達 Date:2009-04-12 おすすめ度 ![]() あまりにもシリアスで容赦ない心理描写が多くて、途中読み飛ばしかねないシーンも多々ありました。 しかし、それに耐えて読み進めれば、予想外な展開に驚愕し、クライマックスの遠子の“想像”を語るシーンでボロボロと……泣けます。 あと、竹田さんがまた本音をチラッ、と語りました。あれは、かなりキツイですよ(人によりますけど)。 後に残るは微笑ましさ。そして、「え?え!」と読み直す事(特に太字)必然な、まさかのラスト1ページ。戦慄しました。一体どうなるんだ。 |
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向かい合う決意 Date:2008-12-21 おすすめ度 ![]() シリーズ第1巻、第2巻と、サブキャラクター達の物語を深掘りして来たが、今回は井上心葉のクラスメートである芥川一詩に焦点を当てる。 天野遠子のオケ部への対抗心から、文化祭で劇の上演をすることになった文芸部。演目は武者小路実篤の「友情」。文芸部だけでは人数が足りないので、琴吹ななせ、竹田千愛、芥川一詩が助っ人として借り出されることになる。ところが、練習が始まると、芥川は携帯で誰かに呼び出され、抜け出していく。不審に思った心葉たちが後をつけると、事件に遭遇してしまう。 劇中人物に己の姿を見出し、立ちすくむ芥川。そしてこれまでも渦中の人物と出会い一人傷ついてきた心葉は、今回も傷だらけになりながら、芥川と向かい合い、過去と向かい合う決心をし始める。しかし、芥川が出す独白的手紙の宛名が二転三転するとき、過去の亡霊が現れる…。 次巻では波乱の展開になりそうな予感。 |

