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“文学少女”と神に臨む作家 上 (ファミ通文庫)

イラスト 竹岡 美穂
価格:¥ 630 (税込)
出版:エンターブレイン
カテゴリ:文庫
ページ:318頁
JAN:9784757741737
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で84540位
おすすめ度:

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レビュー
底の見えない暗さと、小春日和のような温かさ Date:2009-06-01
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“謎の美少女作家”だった井上心葉(このは・♂)と、自称“本を食べちゃう程すべての物語を深く愛している「文学少女」”の天野遠子をメインに、文学作品を彷彿とさせる事件を描いた作品の最終話・上巻です。

これまで謎だった遠子先輩と流人の家庭(生活)と、2人の両親の関係が「狭き門」になぞらえて語られていきます。
物語全体の起承に当たり、状況説明と登場人物の「狭き門」に対する配役、これまでに展開されてきた伏線の収束がされています。

事件の直接的な当事者の大半が既に死亡している事、遠子先輩が置かれてきた状況の異常性(まだ心葉からの視点のみですが)、そして流人が語る“過去の自分”、「背徳の門」の内容といったスパイスが、これまでの物語とは違う「なんとも言えない不気味な雰囲気」を醸し出している様に感じます。
その中にあって、心葉とななせのバレンタインの会話や、風邪で寝込んだ遠子先輩と心葉のやりとりといった暖かく柔らかい部分がとても際立って見えました。

遠子先輩は心葉にどんな想いを抱き、どんな夢を見たのか。知りたい、続きを読みたいのですが、この物語が完結してしまうのはとても寂しいですね。
“文学少女”と、狭き門。そして、終わりが始まる。 Date:2009-04-28
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想像の遥か斜め上を行く展開と、あの終わりには、「ぐあー気になる!!」と、読了後思うはずです。自分は先に「このラノ2009」で既に知ってしまったから最悪でしたが!!(自棄)皆さんも似た失敗はなさらぬように!!

本気モードと化した流人が怖い。恐すぎます。エゴモードと化した遠子先輩が可哀相すぎる。デレモードに入ったにも関わらず、琴吹さんが不憫すぎる。そして心葉が……
「作家になる」という覚悟。それが今回のテーマでしょう。美羽の一言は、一応小説賞に応募を考えていた自分に「待った」をかけました。読者とは、冷たい存在だと。
叶子さんの一言は、心葉だけでなく、そう考えていた読者の心にも陰を落とします。
これらの展開がどうハッピーエンドへ向かい、誰が誰を救うのか。
全て、下巻で決着です。
文学少女にまつわる物語 Date:2008-12-26
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 二月。遠子の卒業が近づく中、少しずつ距離を縮めていこうとする心葉とななせ。そんなある日、かつて心葉の担当編集だった人が訪ねて来る。再び井上ミウに戻るよう、促しに来たのだった。しかし、既にミウを振り切った心葉は、その誘いを断る。その夜、突然、家に押しかけてきた遠子は、なぜミウに戻ろうとしないのかと問い詰める。遠子は担当編集と知り合いだったのだ。
 徐々に明らかになる遠子と流人の家庭の事情。手段を選ばず心葉を作家に戻そうとする流人の暗躍。一度は振り切ったはずの亡霊が、天野遠子の物語として、再び心葉にからみついてくる。そんな中、ただ一人、書かなくてもいいと言ってくれるななせ。ななせの優しさに包まれた心葉を、流人はどうするのか…という感じで下巻に続きます。
読者を裏切らない文学少女シリーズ、卒業編 Date:2008-12-21
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『“文学少女”と神に臨む作家 上』です。
ついに文学少女シリーズも最終話ですが、上下巻となっています。上巻は完全にヒキなので、上下揃えてから一気に読んだ方が良いと思います。

今までは、心葉の周囲の人物に起こった事件を、文学少女たる遠子先輩が推理ならぬ「想像」で解決してきましたが、今回は遠子先輩が渦中の当事者。

作家、というものについてが、もう一つのテーマです。
作家とは、『狭き門』をくぐる孤高の存在。そして作家と読者との関係。ネタバレになるため多くは語れませんが、なかなか考えさせられます。

流人くんがキレまくっていて、すごいです。
琴吹さんの部屋に訪れた時の場面が、とてつもなくあまあまで良かったです。シリーズを通してツンデレだった琴吹さんの、デレの収穫ともいうべきでしょう。

上下巻の上としては、あくまでもヒキなので★4としておきます。
直球勝負の最終エピソード開始 Date:2008-11-23
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最初から本筋です。これまで周囲の事にちょっかい出して進まなかった作品ですが、これは直球勝負です。主人公の心の葛藤がとても気になりますが、タイトル通り上巻であり感極まった状態で次巻へ続くとなってしまいます。2巻に渡る長編ですが脱線無しのため頭の中は話の整理が大変です。なのでここで一呼吸して後半に備えたいと思います。
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