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それからはスープのことばかり考えて暮らした

価格:¥ 1,890 (税込)
出版:暮しの手帖社
カテゴリ:単行本
ページ:269頁
JAN:9784766001303
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 『それからはスープのことばかり考えて暮らした』(吉田篤弘) [ 新・クラシック音楽と本さえあれば ] at 2009-09-26 22:02:30
一昨日、上野鈴本でチケットを買うために並びながら、買ったばかりのこの『それからはスープのことばかり考えて暮らした』を読み終えた。 これはとても気持ちの良い小説。 世間の片隅にひっそりと暮らす人々のささやかな想いを、そっと掬い上げて、瀟洒な器に盛り付けたような物語。 味付けは、これ以上薄くすることは出来ない程淡泊。 悪い人間は出てこない。 お腹が空いているときには向かないけれど、「最近、少し何かが足りないな」、と空を見上げながら感じる秋の昼下がりなんかに読むと、心にすとんと落ちてくる。 勿論寄席の切符を買うために並びながら、時々街を行く人々を眺めつつゆっくり読むのに...
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レビュー
毎食毎食 Date:2009-10-17
おすすめ度
ゆる〜りと流れる作品なので
安藤さんが失業中のオーリィ君に言いたかったこと、とか
緑の帽子のおばあちゃんの正体、なんてコトは
<ぼんやり帽>のオーリィ君より先に分っちゃいます。

でも、そこで
「先が読めるね」なんて言う人は野暮天ですよ。

この作品のせいで
このところの私の昼食は、決まってサンドイッチとスープです。
ゆるゆるなくせに、やけに影響力のある作品です。
時間がゆっくり流れる Date:2009-09-26
おすすめ度
主人公(オーリィ君)が何気ない日々のなかで素敵な人々と出会ってゆく。それがなんともゆーったりとした時の流れで心地良かった。

現代のせせこましさから離れた、ひとりの青年の日常。
ひっそりとした映画館や、サンドイッチ屋さんの雰囲気や町並み、出会う人々がすごく描写されていて、ゆったりとその世界に引き込まれます。

個人的に最後の2ページが好き!読んだらかならずスープが飲みたくなります。
素敵がつまっていました。 Date:2009-06-14
おすすめ度
全体の雰囲気としては、絵本でも通じるような軽い感じでした。
文章も読みやすく、とても綺麗な日本語で表現されています。
「ああ続きが読みたい!」とすごく切望するような内容ではないのですが、バッグに入ってると安心というか、通勤時間が苦じゃなくなるというか・・・。
そんな本でした。残念ながらすぐ読み終わってしまいますが。
イライラ・がさがさした毎日を送っている中、この本を読むと、もっと人の気持ちを配慮しないといけないな、いろんなことを大切にしたいな、などと優しい気持ちがふつふつとわいてきます。
路面電車の走る街、おいしいサンドウィッチ屋、優しい登場人物たち、心惹かれるお料理の描写。何という事件が起こったりするわけではないのですが、こんな素敵な環境にいたら毎日退屈しないだろうなあ、と心から思いました。
好きな人にスープを習い、好きな人たちに振舞う、ほんのりわくわくしました。
そして時々、涙がじんわりわいてしまうエピソードなどもあり、作者の人柄もうかがえます。
ハリウッドの大作ではないけど、おしゃれな街の小さな映画館でのみ上映、そんな素敵な作品でした。
元気をくれる本 Date:2009-05-05
おすすめ度
読み終えた後、自分の中にあたたかなものが広がってゆくような気がしました。
他の本と違うところ、といえば、本当に「日常」を描いているところだと思います。読み終えてもこのお話は続いてるんだ、と思ってしまうくらい。お気に入りのお店やお気に入りの場所、気になっている人、読んでいて、ああ、そういえば私だってもってるんだ、とふと思いました。

「それが、正しい時間の流れから切り離されてもかまわなかった」

日常の中に隠されている秘密と、人のあたたかさ、
社会の時間に置いて行かれているような不安と錯覚、
なかなか自分の言いたいことを伝えられないもどかしさ、
時間を超えたつながりと、誰もが笑顔になるおいしいもののお話。
自分と向き合いたい、そう思えるような、物語です。

私も、オーリィー君と同じく不安に思っていたから、この本を読んで吹っ切れました。それもいいじゃないか、と。

「めがね」や「かごめ食堂」の監督に映画化してもらいたいなと思いました。
きっと読んだら、スープをつくりたくなります。ちなみに私は途中まで読んでから急いで近所のスーパーへ食パンとハムを買ってサンドウィッチをつくりました。
3(トロワ)のサンドイッチが食べたーいっ!!! Date:2008-09-05
おすすめ度
この本を読めば、
誰もがそう叫びたくなるだろう。


さるきちはパン禁中であったにもかかわらず、
パン屋に駆け込んでしまいました。

フィローネにハム、チーズの
シンプルなサンドイッチ。

美味しかったけれど・・・


3(トロワ)のものは
もっと、ずっと美味しいに違いないっ。


だって、主人公オーリィの
人生観を変えてしまうほどの
味だったというのだから。


「朝から夕方まで」

3(トロワ)の店の入り口にはそう書かれていて、

注文が入ると、ご主人は厨房に赴き
いそいそとサンドイッチを作ります。

床板がみしみし鳴る
ちっちゃくて古風なサンドイッチのお店。


さるきちがイメージしたのは、
「魔女の宅急便」でキキがたどり着く街。

きっとあの街のどこかに
3(トロワ)の店がちょこんと
軒を構えていて

この小説のストーリーが
ひっそりと展開されているの、きっとね。


オーリィは古い映画に出てくる
少女に恋してしまった青年。
足繁く馴染みの小さな映画館に通う。

会社を辞めたばかりで、
所謂フリーター。


パッとしない毎日の中で、
ちっちゃいけれど奇跡的な出会いや、
パン屋の家族や大家さんとの
素朴なやりとり。

そして

名脇役的な
サンドイッチとスープ。


それが、オーリィはもちろん、

読んでいるさるきちのココロまでも
ほんわか温かくしてくれる。

そんな素敵な作品です。
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