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厄介なる主体〈2〉政治的存在論の空虚な中心

原著 Slavoj Zizek , 翻訳 鈴木 俊弘 , 翻訳 増田 久美子
価格:¥ 2,520 (税込)
出版:青土社
カテゴリ:単行本
ページ:356頁
JAN:9784791763221
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で343023位
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レビュー
もう言い逃れも、後戻りも出来ないのかも...。 Date:2007-08-10
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mixi、ネット犯罪、ネットいじめと不登校、ブログ、オタクカルチャー、携帯電話etc...。
確かに、我々は自由に発言する場が与えられ、「意図的に」拒まなければコミュニケーションは成立する時代になった。
各々の意思と、権利と、自由が尊重され、「アイデンティティは何処へ?」と叫ばれる時代は終わりを迎えたかに見えた。がしかしである。
「何らかの機能を使った言い逃げ」と「誠実そうに見えるが、“分からない”を押し通す態度」。
それら“分断された言い逃れ”によって本当に何も分からないまま、更にパニックに陥った末の諸問題。「誰か説明を!」
ラカン起点の発想によって暴き出す。スラヴォイ・ジジェク著全2巻。
時代遅れの第3市民 Date:2007-03-31
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第1巻も刺激的であったが、この第2巻も評者には啓発される指摘が多い。
これまで食わず嫌いであったフロイトやラカンを読もうと思わせられた。
倒錯症とヒステリー症を対比させ、これを今日の「エディプス・コンプレックスの斜陽」時代への視座とするアイデアは秀逸。
後期資本主義下の市場制度(その思想)は前者に結びつき、近代民主主義は後者に縁が深いのだという。これを逸脱を恐れず敷衍すれば、ウェブ進化だの、カリスママーケッターだのに踊らされて、現実肯定に興じている21世紀型の経済人たちは倒錯(確信犯的にそれを扇動する輩たちも同様。と言うよりむしろこちらのことか?)に、政治的な普遍性に信をおく「時代遅れ」のシトワイヤンたる人々はヒステリーに罹っているということになる。
なるほど、後者の悲痛な声(声なき声)はヒステリーと言うわけだ。
本書は決して読みやすいわけではないが、ジジェク従来の扇動し問題を投げかける思考の運動には引き込まれる。何せ、文章に芸があるのだ。
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