女盗賊プーラン〈上巻〉

原著 Phooran Devi , 翻訳 武者 圭子
定価:
マーケットプレイス価格:¥ 1,355 (税込)

出版:草思社
カテゴリ:単行本
ページ:251頁
JAN:9784794207463
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で443045位

[ Amazonの詳細ページへ ]
この商品は購入可能です
Amazon.co.jpのカートに入れる
発送可能時期:在庫あり。
エディターレビュー
   1996年のインド統一選挙で、文盲の国会議員が当選した。プーラン・デヴィ。かつては盗賊の女王と呼ばれたインド民衆の英雄である。義賊の女首領、司法取引による投降、そして11年にわたる獄中生活の後に、彼女が国会で目指したものは何か。そして、波乱の人生を駆りたててきた来歴とは、一体どんなものだったのか――。

   本書は、否応のない境遇に反旗を翻したひとりの女性の物語だ。運命に翻弄され、それに決して服従しない魂が出会った苛酷な事態が、上下2巻の詳細な口述筆記をとおして語られている。訳文は読みやすく、優れたノンフィクションという以上に、エンターテイメント活劇として1級品の魅力がある。

   インドの文盲率は60パーセントだという。これはカースト制度の遺習によるもので、国家の教育制度をうんぬんする以前の問題である。つまり、プーランは国家を超えた社会・文化のすべてに向かって反逆したのだ。 

   11歳で結婚を強いられ、虐待されて婚家を追われたプーラン。その後に待ち受けていた村八分、レイプ、盗みの濡れ衣。盗賊に誘拐されて変転を始めた皮肉な運命と、復讐を契機に始まる人間的な覚醒。圧倒的で底のない社会制度の中で、プーランが見つけ出したものに拮抗する言葉は、彼女自身の次のコメントをおいてないだろう。
――わたしは敬意を払ってほしかった。「プーラン・デヴィは人間だ」と、言ってほしかった。(今野哲男)

Amazonレビュー
amazon検索