エレガントな宇宙―超ひも理論がすべてを解明する
原著 Brian Greene
, 翻訳 林 一
, 翻訳 林 大
価格:¥ 2,310 (税込)
出版:草思社
カテゴリ:単行本
ページ:574頁
JAN:9784794211095
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で82024位
おすすめ度:
[ Amazonの詳細ページへ ]
出版:草思社
カテゴリ:単行本
ページ:574頁
JAN:9784794211095
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で82024位
おすすめ度:

[ Amazonの詳細ページへ ]
この書籍を買った人はこんな書籍も買っています
レビュー
|
超ひも理論とは? Date:2009-07-10 おすすめ度 ![]() かつて米国でベストセラーになったという本を約10年近く遅れて通読してみた。 前半は、かの有名なアインシュタインの相対性理論や量子力学など現代物理学の2本柱を簡素な言葉で説明してあり好感が持てるが。後半に進むに連れて盲信的までのこじつけにも似た著者の‘超ひも理論’の研究過程における競争的苦労(?)と、説明不十分な持論の誇張が疲れさせる。凡人ゆえに理解できないということで。 超ひも理論の真偽は、まさしく神のみぞ知るのであろうと。 理論として、こういった向きのモノもあるとエンターテイメントとして割り切って読めば楽しめるが、ページ数があるので時間に余裕のある人にしかオススメできない。 |
|
エレガントなのは本書自体 Date:2009-05-16 おすすめ度 ![]() 超ひも理論についての物理読み物。有名な名著だ。著者グリーンは、このような一般向け解説本を書いたのは初めてだと言う。それにしては素晴らしい出来である。本書が解説する超ひも理論は高度に複雑な数理物理の理論である。それが提示する宇宙像も、11次元や超対称性など、高度に複雑である。だから、もしかしてエレガントなのは宇宙ではなく、本書自体なのかも知れない。 もちろん本書の主眼である、超ひも理論の解説が素晴らしい。著者自体が超ひも理論の専門家だ。その専門家ならではの観点が嬉しい。超ひも理論が提起されたときの、学界の興奮。また著者自身がある定理を発見するに至る過程もきわめて鮮やか。そして様々あるとされてきた超ひも理論がM理論へと統一されていく過程。摂動論の限界と非摂動論の考え方。数式もほとんど登場しない。また、過度な専門用語や複雑な推論も抑えられている。きわめてエレガントな記述であり、すらすらと読んでいける。そして引き込まれていく。 超ひも理論の解説も鮮やかだが、個人的には相対性理論と量子力学の基本的な解説も気に入った。特殊相対性理論の解説では、物体の運動が空間次元だけでなく時間の次元にも分配されるということを基礎として解説される。そして一般相対性理論への拡張は、加速度運動を取り込んだことだ、と解説する。きれいな叙述だ。また、量子力学の解説もよい。プランクエネルギーの解説もよいし、スリット実験からファインマンの経路積分の話に至る辺りは実に感嘆した。 本書は500ページに強に及ぶ。記述は読みやすいが、扱っている内容の重厚さもあって気軽な読書ではない。エレガントな本書が与える清々しさ、そして提示する宇宙像の目眩がするような複雑さ。それはとても貴重な読書体験だ。 |
|
超ひも理論のエレガントな入門書 Date:2009-03-16 おすすめ度 ![]() 本書を読むことで,現代物理学の双璧を成す「相対論」と「量子論」の対立を解消する「超ひも理論」について(なんとなく)理解することができます(本当に理解するためには数式は必須). 最初に,本書の前半で「相対性理論」及び「量子力学」について,発見の過程と理論の概要が説明されています.続いて,この二つの理論がなぜ対立するのかについて,数多くの物理学者の半世紀にわたる挫折をもとに説明されています.最後に,本書のメインテーマである「超ひも理論」について,できるだけ解かり易く説明しようとしているのですが……やはり文章のみで「11次元」という高次の理論を説明するのは無理があります.しかし,著者の熱心な文体から,「超ひも理論」の概念,難しさを窺い知ることができるとともに,「数式による理解をしてみよう!」という気にさせてくれます.本格的に宇宙論を学ぶ前の入門書として最適です. ちなみに,「多重空間」についてより突っ込んで書かれている同著者による"The Fabric of the Cosmos",及び,リサ・ランドールによる『ワープする宇宙』もオススメです. |
|
難解な箇所でも読み進められる好著 Date:2009-01-01 おすすめ度 ![]() オクスフォードで博士号を取得、現在コロンビア大学で教える第一線の理論物理学者、ブライアン・グリーンの一般向け書籍。 陽子や中性子、さらにはクォークよりも小さい「ひも」が振動していると考えることで、相対性理論と量子力学の衝突を解消し、 ひいてはアインシュタインが生涯求めた「統一理論」となることが期待されているひも理論について、噛み砕いて述べる。 一般向けとはいえ、目次を見るとなかなか本格的で、果たして理解できるのだろうか?と思ったけれども、 グリーン博士がホストを務めた番組『美しき大宇宙』(DVD、公式のサイトで全編視聴可)が非常にわかりやすかったので、本書も読んでみることにした。 まず、そもそもなぜひも理論が重要でありうるのかを述べた後、最初は相対性理論の解説から始まる。 これがとてもわかりやすく、さまざまな比喩と図のおかげで非常に理解しやすい。 次いで量子力学について概説し、それからひも理論の詳説に入る。ひも自体についてだけでなく、多次元、対称性、ひもの巻きつき方など、 ひも理論にまつわる細かい側面を図と比喩を交えながら数式なしで懇切丁寧に解説していく。 また、ひも理論で宇宙論(ビッグバン等の)がどう論じられそうか、という展望も添えられている。 未だ完成していないうえに、容易に実験で確証することができないために、とりわけ実験を重視する物理学者からの批判も受ける理論である。 しかし、著者の言うように例えこの理論が誤りだったとしても、研究の過程で重要な数学を生み出しており、決して無駄なものではない。 本書は、特に量子力学やひも理論の解説の部分で素人にはわかりにくい部分があるが、巧みな比喩のおかげで、 また本文が細かく章分け・セクション分けされているおかげで、理解しきれない部分があっても読み進むことができる。 巻末には専門的な話も含めた註と用語集が付けられている。 |
|
超ひも理論をイメージとして把握する Date:2008-03-10 おすすめ度 ![]() 超ひも理論のわかりやすい一般向け入門書。 数学的部分もかなりからむ(むしろ大半は数学)である超ひも理論の話だが、数式はまったく出てこない。 面白い比喩による説明も多く、楽しく読みすすめられる。 本書の解説では、著者を「超ひも理論を普通の言葉でわかりやすく語れる数少ない物理学者の一人」と書いているが納得だ。 さて、超ひもの話なのに数式が出てこないわけだから、当然厳密な超ひもの理論は書かれていない。 実際、本書で狙っているのは、厳密な数学的・物理学的論証の理解ではなく、超ひもというものの漠然としたイメージの理解であろう。 もともとこの本は一般向けなのだから、そうした理解で十分である。 この本に厳密な理論的説明を求めるのはそもそも無理というものだろう。 最後に、超ひも理論に対しては根源的批判も存在するということを付記しておく。 批判の詳しい内容を知りたい人は、『迷走する物理学』や『ストリング理論は科学か』などを読んでいただきたい。 |



