声に出して読みたい日本語 2

価格:¥ 8,640 (税込)
出版:草思社
カテゴリ:単行本(ソフトカバー)
ページ:240頁
JAN:9784794211385
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エディターレビュー
   日本語ブームの火つけ役となった一大ベストセラーの続編。今回もジャンルを超えて個性豊かなことばたちが集い、存分に楽しませてくれる。「問われて名乗るもおこがましいが」(河竹黙阿弥「白波五人男」)「イヤサお富、久し振りだなあ」(同「与話情浮名横櫛」)といった歌舞伎の名ぜりふ。「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」(宮沢賢治)、「汚れつちまつた悲しみに」(中原中也)のような近代詩。落語や講談。わらべ歌やいろは歌に、「無花果 人参 山椒に 椎茸」「ちゅう、ちゅう、たこ、かい、な」をはじめとする数え歌。俳句や連歌、短歌。蓮如、良寛、柳生宗矩など、その道の達人が残したことば。かと思うと、祝詞や寅さんの口上まで収められている。よくもこれだけ集めたものだ。しばしば見過ごされがちだが、著者の収集力はもっと評価されていい。選別もまた、1つの才能である。選ぶものの鑑識眼と守備範囲の広さが問われる作業だからだ。

   前著と比べて目につくのは、「山のあなたの空遠く 『幸』住むと人のいふ」(カール・ブッセ 上田敏訳「山のあなた」)「秋の日の ヴィオロンの ためいきの」(ヴェルレーヌ 上田訳「落葉」)といった訳詩や翻訳文が大幅に加えられていることだ。翻訳とは、もともと、ことばとことばのぶつかりあいなのだから、研ぎ澄まされた日本語が生まれるのは、むしろ当然だろう。次の機会にはすぐれた翻訳文をもっと紹介してほしいものだ。

   また、「牡丹燈籠」など、おそろしい話ばかりを集めた章もおもしろい趣向といえる。テレビなどでは心霊話が相変わらずの人気だが、力強い日本語だからこそ、より怖い。考えてみれば、「怖い話」こそ、身近な語り物の代表なのだ。この本を片手に、家族が怪談などに興じるようになれば、著者も本望だろう。語られることばが豊かであるということは、人と人との結びつきもまた、豊かであるということかもしれない。生き生きした日本語の数々を見ているうちに、ふとそんな感慨にとゐ

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