シェーカーへの旅―祈りが生んだ生活とデザイン (住まい学大系)

価格: (税込)
出版:住まいの図書館出版局
カテゴリ:新書
ページ:299頁
JAN:9784795208483
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エディターレビュー
シェーカー教団は18世紀にイギリスで発祥し、教祖アン・リーが新大陸に渡って教えを広めよとの啓示を受けたため集団でアメリカに移り、自給自足による宗教コミュニティーを組織して信仰生活を送った。彼らの建築や家具、道具類は独特のシンプルなデザインで作られており、北欧家具に影響を与えたといわれている。北海道でアリスファームという牧場を主宰する著者は自らがシェーカー家具の製作者。アメリカ各地にいまも保存されているシェーカー教団のコミュニティー跡を訪ね、彼らのデザイン思想を紹介したのが本書である。
学術的な本、あるいは家具作りの専門的な本ではない。気軽な旅行記か日記のような読みやすい文体で書かれており、旅人の感傷を述懐する寄り道も時々ある。著者はそうした文章のところどころにシェーカー教団の歴史や教義についての解説を挟み込み、教徒たちの質素で禁欲的な暮らしと彼らがつくり出したデザインの間の深い関係を説明している。
シェーカー教団の特徴のひとつは独特のダンスと歌による「ミーティング」とよばれる儀式で、そのための場所は体育館のようなさっぱりとした空間なのだが、信者以外の見学者のための観客席もちゃんとあったというのがおもしろい。彼らの踊りは外部の人にとっても見る価値のあるものだったに違いない。布教にも一役買っていたのだろう。がらんとしたミーティング・ハウスの写真を見るだけでもそんな思いがわいてくる本だ。(松本泰樹)
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