ダンジョンズ&ドリーマーズ

翻訳 平松 徹
価格: (税込)
出版:ソフトバンククリエイティブ
カテゴリ:単行本
ページ:395頁
JAN:9784797324884
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エディターレビュー
   コンピュータゲームという文化は、いつ、どこで生まれ、誰によって、どのように育てられたのか。30年にわたるそのムーブメントを、関係者の証言をもとに構成したドキュメンタリーだ。登場人物は、ロールプレイングゲームの金字塔「ウルティマ」シリーズを作り上げたリチャード・ギャリオット、プレイヤーがより深くゲームの世界観に関わる文化を創った「DOOM」「QUAKE」のジョン・カーマックとジョン・ロメロ、そしてこれらのゲームの隆盛を支えた数多くのゲーマーやプログラマーたちだ。

   本書は、画期的な“テーブルトークロールプレイングゲーム”であった「ダンジョンズ&ドラゴンズ」の誕生を皮切りに、さまざまなエポックを織り込みながらドラマティックに展開する。ゲームに魅せられた青年が純粋な好奇心から始めたことがやがて大きなビジネスとなり、成功、挫折、変遷が訪れる様子は、ちょっとした青春物語のようでおもしろい。さらに、ネットワークを通じて“普通の人々”がつながり、多数のコミュニティを作りはじめるくだりなどは、革命の一部始終を見るようでスリリング。そこで起こったことは、道徳的な観点から言えば必ずしも「良い」ことばかりではないが、21世紀のコミュニケーションのありようを確かに予見させる。

   そして2003年、多くの人々がオンラインゲームでチームを作って怪物と戦い、酒場で親交を深めている。スポーツさながらに、プロゲーマーのリーグを作ろうという動きもある。「ゲームはしょせん仮想世界」なんて言葉は、そう遠くないうちに陳腐なものとなるだろう。そこに至るまでの経緯がこうしてまとめられる価値は、確かにある。(安川正吾)

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