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10万年の世界経済史 上

翻訳 久保 恵美子
価格:¥ 2,520 (税込)
出版:日経BP社
カテゴリ:単行本
ページ:315頁
JAN:9784822247416
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レビュー
タイトルは大げさ Date:2010-02-19
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ジャレド・ダイアモンドの一連の書と通ずるものがある。

ただ、タイトルほど10万年の歴史を概観はしていない。

どちらかというと、イギリスで起こった産業革命を中心に
人々の所得や生産性は、どう変わったのか?

もしくは、産業革命はなにをもたらしたのか?について、
微に入り細に入り、解明している。
解決すべき問題は人間の本能の中にある Date:2010-01-09
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現代社会の貧富の差の増大の原因が労働者の質の低さによるものであるというのは実際にそうした現場にいた者としても痛感せざるをえません。そういう発言は差別発言であるととらえられがちですが、この点を正直に認めずに相手側の自助努力などという理想に頼っているとすべて必ず水泡に帰します。

また、幸福度は他人との比較・差別化の中で形成されるので、所得水準が向上しても幸福度は増大しないという生物学的な原則も極めて深く共感します。

結局、経済問題とは政策や技術の問題などではなく、人間本能の問題であるということを、よ〜く再認識する必要があるということです。
マルサスの罠と産業革命 Date:2009-12-16
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「A Farewell to Alms」の訳本。
データを積み重ね、実証的に検討していく姿勢に感銘を受けた。

マルサスの罠がかくも長く続いた理由。
小さな島国のイギリスで産業革命がはじまった理由。
産業革命以降の世界についての推察。
これらに対する著者の観点は刺激的で示唆に富んでいる。

10万年という日本語版タイトルは少し大げさに感じたものの、1800年になるまで一般庶民の生活水準は紀元前と何ら変わらなかったという意味であろう。
マルサスの「人口論」を読んでいるとスムーズに理解が進むかもしれない。
定量化された人類の歴史 Date:2009-09-13
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産業革命を境に技術と所得が爆発的に伸びた。
にも関わらず、定量化された「豊かさ」は原始時代のそれとあまり変わっていない。
日本で問題となっている少子化問題がマルサス的経済上、豊かな生活に寄与しているなどと
いうことは、今までとまったく異なる視点からの分析である。

世界各地、各年代の生活水準や出生率に関する情報収集や解析力には敬服するしかない。
下巻を読むのが楽しみである。
大きな視点で考えるのも大事 Date:2009-09-12
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(※まだ上巻しか読んでいないです・・)
100年単位で世界史を俯瞰すると、死亡率・出生率・生活水準・人口など、
いくつかのパラメータだけで構造を説明できる、というのが本書の主張。
異論はたくさんあると思うけれど、こういう、複雑に見えることを
すぱっと説明しよう、という大胆な試みに触れることは、ものを
洞察する目を養う、と言う意味で大事なのではないだろうか。
文章、論理展開ともに読みやすいのも良い。

減点要素は以下。
・1章に1カ所くらい、「その説明は我田引水すぎでは?」と思うところが出てくる。
(そう解釈すれば、あなたの論理の補強にはなるけど、違う解釈も可能だよね)
・話が単調で少し飽きてくる
・ジャレド・ダイヤモンドの方が、話が多彩でずっとおもしろい。まずはそっちを読んでから。
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