京都の値段

写真 ハリー中西
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出版:プレジデント社
カテゴリ:単行本
ページ:141頁
JAN:9784833417822
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エディターレビュー
   京都といえば歴史、伝統、老舗、名品の街。京都を訪れるなら、それなりの宿、味、買い物を楽しみたい。とはいっても金に糸目をつけずに遊べるわけではない身としては、予算にあわせた贅沢が望ましい。そんな多くの旅人に格好の指南書がこの『京都の値段』だ。通の味や宿に精通した生粋の京都人が値段を掲げつつ、名所、名品、風情のある宿、おすすめ料理などを紹介している。

   驚いたことに、そのなかには無料のものもある。たとえば「染井の名水」0円。とても安いものもある。錦市場「近喜」の小さいひろうす50円。「大弥食堂」かやくうどん300円や「○竹」の中華そば600円などは、まさに京都の穴場と言えるだろう。

   一方、お弁当で5000円、夕食で1万円といった老舗、名店も紹介されている。でも解説を読むと決して高いとは思えなくなる。たとえば、食通のメッカとしてにぎわった有名な割烹料理店の流れをくむという「千ひろの夕食」については、こう書かれている。「最上級の食材を使い、丁寧に取った出汁で淡く味をつける。…(中略)この味わいをしっかりと受けとめることが、京都を知る王道なのである」。これで13000円なら値段以上の価値がありそうだ。

   京都特有の「片泊まり」の意味や京都の豆腐が美味しい理由、京都で買うべき漬け物ブランド、「お饅やさん」と「お菓子やさん」の違い、「京のお茶漬け」伝説の真実など、京都通の著者ならではのうんちくが織り込まれ、読み物としても楽しい。添えられた写真も典雅で美しく、思わず京都に行きたくなる誘惑の書である。(栗原紀子)

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