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海の底

価格:¥ 1,680 (税込)
出版:メディアワークス
カテゴリ:単行本
ページ:451頁
JAN:9784840230926
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 『海の底』 有川浩 [ きょうのこと ] at 2008-11-30 20:17:30
海の底有川 浩 / メディアワークス 突如、横須賀を襲撃した巨大甲殻類の群れ。 その場に運悪く居合わせた子供達は、海上自衛官の夏木と冬原とともに横須賀港に停泊中の潜水艦「きりしお」へ逃げ込むが孤立してしまう。 パニックに陥る横須賀市内では機動隊が巨大甲殻類に応戦するものの、未知なる生物に対してなすすべがなく・・・。 よくある怪獣パニックものながらも主役は怪獣ではなく、理不尽な理由で孤立させられた子供達の方の成長物語といった所でしょうか。 とは言っても怪獣達もかなり陰惨な事をしでかしてくれるし(巨大なザリガニモドキがうじゃうじゃと集まって人間を喰らう)、対する機動隊もかなり...
 海の底 著者:有川 浩 [ 読むなび!(裏) ] at 2006-10-29 23:15:44
≪採点(読むなび!参照)≫ 合計:88点 採点内訳へ ≪梗概≫ 横須賀に巨大甲殻類来襲。食われる市民を救助するため機動隊が横須賀を駆ける。孤立した潜水艦『きりしお』に逃げ込んだ少年少女の運命は!?海の底から来た『?
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レビュー
エンターテインメントに溢れた快作 Date:2009-10-10
おすすめ度
著者の作品を読むのは本書が初めてだが、スピーディかつスリリングな展開、魅力的な登場人物に、自衛隊や警察のあり方やいじめの問題といった社会批評の観点も加わり、面白くて読み応えのある快作であった。

横須賀に停泊する潜水艦に巨大ザリガニの集団がいきなり押し寄せてくるところから始まる。この巨大ザリガニの集団は横須賀に上陸して人間を襲撃し始めたため、主人公の二人の自衛官、夏木と冬原は民間人を救おうと上陸するが、最終的には救出した子供達と潜水艦に閉じ込められる。

ここから物語は、潜水艦という密閉された狭い空間における二人の自衛官と小・中学生との集団生活と、巨大ザリガニの駆除に取り組む警察の2つにわかれて展開される。

潜水艦内ではサバイバル生活が始まるが、小・中学生とその中に一人だけ加わった女子高生の望の中で鋭い対立が生じる。その対立の背景には子供達の家庭事情や過去のいきさつがあり、それが潜水艦という密閉空間の中で微妙に変化していく過程は面白いし、その中で成長していく姿にはエールを送りたくなる。

一方船外では、自衛隊出勤に踏み切れない政府に苛立ちを感じながら、必死に防衛に当たる警察官達の活躍が描かれる。警察組織の枠にはまらない魅力的な人物がこちらも登場し、巨大ザリガニの生態が解明や防衛に取り組む姿は、こちらも読み応えは十分。

登場人物各々に決着をつける終盤部分も見事。結構分厚い作品だがそれだけの内容は詰まっている。高校生の望の初恋の行方もきちんと締めくくられ、気持ちよく読み終わることができた。
さすが大人向けライトノベル作家! Date:2009-07-28
おすすめ度
巨大ザリガニが海から攻めてくるという
荒唐無稽なシチュエーションで始まりながら
最後までさくさくと読まされてしまうあたりは
さすが大人向けライトノベル作家である。

本作と同じ官僚的組織+恋愛+ミリタリー潜水艦では
福井晴敏の『終戦のローレライ』が挙げられる。
比べると、1.敵の襲来も、2.海の底という圧迫感も
3.アウトローたちの人間性も本作の方が悉く軽い。
しかしそれでも嘘くさくて放り出す気にならないのは
生々しい生活感ゆえだろうか。

身近な皮膚感覚から、SFパニックモノをきちんと世界として
成立させている稀有な例である。
SFパニック+恋愛小説の傑作! Date:2009-07-20
おすすめ度
横須賀の街を巨大なザリガニを襲うというパニック小説。
潜水艦に閉じ込められた少年たちと自衛官の救出と街を守ろうとする警察の奮闘がこの小説の二つの大きな柱。

自衛官と閉じ込められた女子高生の淡い恋愛模様も有川浩らしく、単なるSFパニック小説にとどまらないところが面白い。

警察の警備課の警部と参事官の警察という官僚組織内での奮戦や潜水艦の乗組員2人の活躍も読みどころのひとつ。
有川浩の特長でもある組織の中の型破りな愛すべき人間たちだ。男でも惚れてしまいそうだ。
喫水線上のエンターテイメント。 Date:2009-05-03
おすすめ度
水上の牢獄と化した潜水艦と、二人の若き海上自衛隊員。
属する家族、コミュニティの中で屈折した自我を持ちながら、潜水艦に迷い込んだ13人の子供たち。
横須賀を駆ける機動隊と、それを率いる警察官僚たち。
敵を滅ぼす力を持ちながら、満足にそれを振るうことのできないジレンマを抱えた自衛隊員たち。

そして、海の底から来た真っ赤な、真っ赤な化け物ども。

多種多様な立場の人々と、それぞれの社会、世界観が交じり合いながら、決して混濁していないその精緻なまでに張り巡らされた設定を縦糸に。
血と汗と、葛藤と慟哭と、激情と懊悩と、ありとあらゆる感情を横糸にして、真紅の海辺を舞台に紡ぎあげられる6日間。

そして迎えるエンドロール。
掛け値なしに素晴らしい物語を堪能して見てください。
幸せに出会って、幸せに始めよう。 Date:2009-01-06
おすすめ度
春のある日、桜祭りが開催されている横須賀。
突然、巨大化した水中生物レガリス(ザリガニに酷似)が
大群となって海より襲来し、
人間を餌としたために街は大混乱!!

横須賀で必死に防衛線を守る警察の機動隊の様子と、
艦長がその命をかけて守った子供たちとふたりの海自の潜水艦乗組員が逃げ込んだ潜水艦で過ごした6日間を描いた作品。

それぞれの思惑で動く大人、
プライドや自分の命を捨ててまで市民を守ろうとする機動隊、
悩みを抱え手探りながらも前に進もうとする子供たち。
それぞれが複雑で、それぞれにドラマがあるんやなぁ***と思いました。

ふたりの潜水艦乗組員、
知的で人当たりがいい男前・でも内面クールで無関心なハルと
無骨で直情型・内面は情に厚い夏木。
どちらもとっても素敵です☆

『幸せに出会って、幸せに始めよう。』
本を閉じても、ストーリーは続いていくんやなぁ***って感じさせるラストも良いなぁと思いました(*^^*) 

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