幸せな動物園
価格:¥ 1,680 (税込)
出版:ブルースインターアクションズ
カテゴリ:単行本
ページ:117頁
JAN:9784860201333
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で566208位
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レビュー
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一生懸命考えるってこういう事なのだろう Date:2006-07-03 おすすめ度 ![]() 人づてにCS(顧客満足度)がディズニーランドを抜いた公立の動物園 「旭山動物園」の話を聞いて、本書を手にとりました。 読後の感想は、非常に清清しいです。予算が無く、地理的にも不利、 という環境だからこそ明確に浮き彫りにされた問題点。そしてそこに、 あるべき姿を誠実に追い求めた姿があります。あぁ一生懸命考えるっ てこういう事なのだろうと思います。 訪れる来園者を楽しませる運営方法、そして「動物園の動物達」檻に 飼われた動物達をいかに活き活きとすごさせるかを一生懸命考えて実 践してきた結晶が旭山動物園の今の姿。 限られた予算、公共事業、事業ドメインは「動物園」という制約の中 で運営される仕組み作りと経営は、ディズニーランドという潤沢なリ ソースを持たない、持てない、多くの経営者、ビジネスマンにも元気 付けられると感じます。 |
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動物にも、働く人にも訪れる人にも幸せな場所 Date:2006-01-09 おすすめ度 ![]() イントロダクションに見開き2ページのモノクロの写真がある。雪の積もっている動物園にたくさんの人。なぜこんなに人がいるのだろう? 冬なのに動物は動いているのだろうか? と疑問がわいた。 本文中には、観客のためだけの見せ物やショーは行わない方針、とさらりと書いてあった。では、この人は? 旭山動物園を、動物の輝きを伝える場所にしたいという、働く人たちの思いの結果である。 限られた少ない予算の中で、動物が本来の能力を発揮できるような施設をつくっている。動物にとってその習性が満たされるつくり、動物が自分の行動をえらべる空間をつくれば、訪れた人は動物の生態や行動を「確認」できるのだ。 そうすることは、人がもっと深く動物の心の中を考える時間をもつことになり、動物園以外の近くの山や野原や川や海で動物の姿を見ることになる。つまり、自然保護動物保護につながるというのだ。 トラブルや手間を苦にしない「子ども牧場」や「里親制度」などのいのちを知るきっかけつくりといい、ここには理想がある。 働いている人たち個人としての熱さ、個人個人の「こうしたらいいだろうな」の思いは、自由な楽しい手書き文字のパネルや手作りの展示としても旭山動物園の印象をつくっている。より良いものをつくっていこうという姿勢があり、そしてつくりたいもののイメージが固まっていればこそである。 巻末に載っている「旭山動物園基本計画」を読んで驚いた。この作品で紹介されてきた新設・改修されてきた施設は、ここに示されている通りではないか。1999年に市の議会に正式に提案されたものだそうだが、1986年頃から計画書をまとめだしていたのだそうだ。一昨年夏に来園者数日本一のニュースを聞いたのだが、一朝一夕になったものではなかった。 幸せな動物園は、そこにいる動物にも、働く人にも訪れる人にも幸せな場所だろう。 |
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見ているだけで幸せな気持ちになれる本 Date:2005-12-19 おすすめ度 ![]() 幸せな動物園とは、旭川市にある旭山動物園のことです。 この動物園の来場者数が、あの上野動物園の来場者数を越えた、というニュースを耳にした方も多いと思います。 来場者は「来てよかった」と幸せな気持ちにり、「友だちにも、教えてあげよう」「もう一度来よう」と思います。 本書には、その幸せの秘密が明かされています。 旭山動物園は、1967年(昭和42年)に開園しました。当時は動物の姿を見られるだけで貴重だった時代で、コンクリートと鉄柵でできたオリの中に動物は押し込められていました。 多くの人の「可哀想」とか「つまらない」とかいう感想に誰よりもくやしい思いをしていたのは、動物たちのいちばん近くにいる人たちでした。 どうすれば来園者に感動してもらえるか、どうすれば自分たちが知っている動物たちの素晴らしさを伝えることができるのか。職員たちは、自分たちならこんな動物園を作りたいという夢のスケッチを書きはじめました。 予算のあてもなかった夢のスケッチは、1997年を皮切りに、一つずつ形になりはじめ、動物の素晴らしさを感じた来園者が少しずつ増え始めました。 本書には、97年にオープンした「こども牧場」「ととりの村」、98年オープンの「もうじゅう館」、99年「さる山」など、工夫をこらした全部で9つの新獣舎が紹介されています。 スケッチと写真と説明文というシンプルな形式で書かれていますが、職員たちの「この動物は、こんなに素晴らしいんですよ。その素晴らしさが伝わるように、こんなに工夫しましたよ」という情熱が伝わってきます。 本書を貫いているのは、「動物園に暮らす動物に最大限のことをしてあげたい」とういう想いです。きっとその本気さが伝わってきて、幸せな気持ちになれるのでしょう。 見ているだけで幸せな気持ちになれる本でした。 あー、旭川まで見に行きたくなっちゃう! |


