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海のふた

価格:¥ 1,575 (税込)
出版:ロッキング・オン
カテゴリ:単行本
ページ:187頁
JAN:9784860520373
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 海のふた [ さ・え・ら ] at 2006-05-26 10:44:12
(「立読のようなもの」にはネタばれがある場合がございます) よしもとばななさんいとっては、35年ほど通いつづけ、第二の故郷とも いえる西伊豆の土肥の町への恩返し的な物語です。 東京の美大(短大)をでて、ふるさとである海辺の町にかえり、大好きな かき氷の店をひらくことにした主人公の〈まり〉。 雄大な景色を誇る南の島へ移住しようとしていた夢をあきらめて、故郷に かえってみたものの、かのじょが知っていて大切にしていたものはみんな なくなってしまっていたのです。 けれども、ふるさとである土肥の町へのこだわりをすてず、ちいさな店を きりもりする毎日。 ある年...
 読書 [ ヒマワリ ] at 2006-05-13 12:50:58
初めて入った近所の「まちかど図書館」で本を3冊借りた。 吉本ばなな「海のふた」 金原ひとみ「蛇にピアス」 田口ランディ「富士山」 田口ランディの本は初めて読んだのですが 時々妙に気持ちが悪くなる・・・というか怖くなる。 暗ーい雲が忍びよってくる感じ。鈍痛というか。 得意ではないけれどこういうものを読むことも必要だと思う。 「蛇にピアス」は、若くしてすばる文学賞を受賞。(もうずいぶん時ですが)と聞いてずっと読んでみたいなあとは思っていたものの、話の内容は全く知らなかった。 休みの日、友達との待ち合わせまでに時間があったので 少しだけ読んでみよう。と思って読み...
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レビュー
よしもとばななのこれからを思った Date:2009-03-26
おすすめ度
顔にやけどを負ったはじめちゃんと、「私」こと、かきごおり屋を営むまりちゃんのお話。死んだ祖母の遺産争いを見せないために、まりちゃんの家に預けられたはじめちゃんと、まりちゃんのひと夏の物語なのだが、うーん 笑
正直、よしもとばななの作品はだんだん説教くさくなっているのかな?と。嫌いではないんですが、世の中の理とか、悪い人とか、なんかつらつらそういうことを述べられるのはあんまり好きではないです。この年にもなれば自分なりの信念くらい誰だってもっているだろうし。
でもやっぱり読みやすさは抜群で、するする読めました。朝起きてご飯食べる前に読みおわるくらいに 笑
よしもとばななの作品は、少女漫画なしには語れない、と少女漫画について研究している人に云われたのですが、そのとおりだな、と思います。


畏怖する心 Date:2008-02-08
おすすめ度
卒業旅行で南紀の海を見に行ったことがある。お風呂にはいったあと、涼みがてら宿の屋上から太平洋を見たのだった。夕暮れ前の静かな海を渡る風をうけていた。潮の匂いにのってソテツが揺れている。時間がゆっくり暮れていく長い水平線のその光景は今でも時々思い出す。 『海のふた』は西伊豆の海辺が舞台になっているので、太平洋の海が幾度となく思い出されるのだった。海を中心として大地や空に関わって再生していく人と人、そこには自然を愛し畏怖する心があるのだろう。
すぎる欲によって失ってしまうもの。 Date:2007-11-11
おすすめ度
人間はすべての欲を失くしてしまっては生きられない。
しかし、その欲が過剰すぎてもまた、まわりのものたちのみならず、
自らさえもこわしてしまうことがある。
そんな、人間たちのすぎる欲によってこわされたり、傷つけられてしまう
人や自然に対する行き場のない怒りと悲しみと寂しさ。それを、別のプラスのエネルギーに変えて
生きていこうとするけなげで強い、ふたりの女のこの物語。
ただ、読んでいて、いったいこのはじめちゃんという娘はいくつくらいの子なのだろう?
と気になって仕方がありませんでした。ものすごく、幼いと思うわされる描写のところも
あれば、おませを通り越した、達観している目線に少女のような心をもつ老婆なのか?
とおもわされるところもあったり。もう少し、このはじめちゃんという娘の描写が
一貫していてもよかったように思いました。
名嘉睦稔さんの版画がとてもきれい。ただただ、感動!
小説の字の並びを、なぜ、あのように宙に浮いたように下にスペースを
あけたのでしょうか?なぜだか、あの字が宙に浮いた感じが、読んでいて、とても
ココロを不安定にさせられたのは私だけなのでしょうか?
夏休みのような本 Date:2007-07-19
おすすめ度
かき氷屋という職業には、全然リアリティがないのに
その仕事を考え実行に移していく流れや、主人公の気持ちの動きには物凄くリアリティが感じられる。もしかすると、ほぼ空の仕事を設定することによって、例えば実際にその仕事をしている人が読んだ時、「そんなもんじゃないよ〜」みたいな違和感を感じられるのを避けたのかもしれない。仕事の詳細を「つくりもの」にすることで、「人にとっての仕事」というものを普遍化され、働く→毎日を暮らす→生きる、という図式がはっきりと描き出されている。
 明確な「結論」やメッセージがあるわけではないのに、読む前と、読み終わった後で何かが静かに、でも確実に変わったと思える不思議な本だ。夏休みにふさわしい本、という意見があって否定しないけれど、僕にはこの本自体が夏休みのように思えた。
泣けました Date:2006-07-04
おすすめ度
久しぶりに吉本ばななさんの本を読みましたが
印象は
神秘的なところが減ったなというところです

特殊な環境で、普通の人が体験しない心の状態で生きてきた人
が出てくるところはいつものパターンですが
なんとなく、よく言えば読者(私)との距離感が減って感情移入しやすい、悪く言えばべたなかんじがしました。
主人公の女の子が、まるで占い師のように最初から内面に切り込んだような発言をするところ、もうそれは聞きましたといいたくなるくらい、同じ言葉が繰り返されるところとか。。。

でも、最後のぬいぐるみを作るために、貝殻を集めるシーン
別れが悲しくて悲しくて というシーンは
ぐっとくるものがあります。

さあ次は何がくるのかな?というわくわくした気持ちではなく
なにか祈りを聞かされているような文章でした。
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