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失踪日記

価格:¥ 1,197 (税込)
出版:イースト・プレス
カテゴリ:コミック
ページ:199頁
JAN:9784872575330
おすすめ度:

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 クズ人間だらけのエッセイ漫画。『できるかな』と『リゾート行かされまくり』。『失踪日記』。という記事 [ デジタル・クワルナフ ] at 2009-02-07 02:32:58
古い記事。 --------------------------- 2006年04月14日 ドキッ! クズ人間だらけのエッセイ漫画大会。『できるかな』と『リゾート行かされまくり』。『失踪日記』もあるよ。 西原理恵子氏の『できるかな』と宇野亜由美氏の『リゾート行かされまくり』を立て続けに読みました。 『できるかな』 (西原理恵子。扶桑社。1998年。952円) 信じられないことに、自分の持ってる版は、28版ですよ。すーげーえー。世の中には一回も重版がかからない漫画家がたくさんいるってのに・・・・。 『リゾート行かされまくり』 (宇野亜由美。...
 「失踪日記」吾妻ひでお イースト・プレス [ 叡智の禁書図書館<情報と書評> ] at 2008-12-09 22:07:33
「うつうつひでお日記」は読んでいたものの、こちらは手をだすべきか躊躇していた本です。結局、読んじゃったけどね。 う~ん、ある意味凄いよね。これを漫画にするのってのは・・・ナニワ金融道的なリアルさが素晴らしい♪ 野宿しても生きていけるんだなあ~人間って! 思..
 失踪日記/吾妻ひでお(1197円・イースト・プレス) [ 読書ノートKY ] at 2006-07-30 18:32:08
明るくダメになる 子どもの頃観たテレビアニメ「ななこSOS」の作者として記憶していた吾妻ひでお氏が、社会から失踪あるいは脱落した様子を淡々と描いた作品です。各所で高い評価を受け、「文化庁メディア芸術祭・大賞」「日本漫画化協会賞・大賞」「手塚治虫文化賞・マンガ大賞」のトリプル受賞を果たしています。 吾妻氏の作品をご存知の方なら想像できると思うのですが、コロコロした丸いタッチで、女性が元祖ロリコン風という作風で、ホームレス体験・ガデン仕事奮闘記、アル中病棟入院の記録がつづられています。絵柄の丸さと話の悲惨さが奇妙な魅力になっています。もっとも冒頭に、「なるべくリアリズムを排除して...
 [マンガ] 今更ですが、やっと読みました。 [ www.muscut.net ] at 2006-03-08 00:12:16
「失踪日記」買ってはいたけど、読んでなかったのよ。 Read more...
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レビュー
失踪記というより「都会のロビンソンクルーソー」の趣き Date:2009-12-21
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「失踪」と聞いて、現実逃避のための、ある意味優雅でもある無計画な旅、さすらいみたいなものを勝手に想像してたのですが、
むしろサバイバル日記の趣きの書でした。
私はけっこう”漂流好き”で、長い休みがとれるとバイクにテントと寝袋積んでなんの計画も立てず日本各地を
ふらふらさまようなんてことをずいぶんしてきましたが、ちょっと雨が降れば民宿にころがりこんだり、
疲れ果てて自炊が面倒なときはそのへんの安食堂でカツ丼をかっこんだりと、きわめて軟弱な”漂流者(きどり)”で
しかなかったので、こういう話を聞くとわくわくすると同時にほのかな敬意まで抱いてしまいます。
拾った天ぷら油をいろんな方法で有効利用したり、おそらくそれまで似たようなこともしたことがなかったであろう
配管工なんていう仕事を苦もなくこなしたりと、そのバイタリティと肉体的精神的タフさには頭が下がります。
続編も読んでみようと思いますが、願わくは純粋なレポートにとどまることなく、そんな貴重な体験をじっくり発酵させてこそ生まれる
これまで見たこともないような新しい作品を発表して頂きたいものです。
私小説にあらず Date:2009-12-14
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小学生以来の吾妻ひでおファンだが、この評判作は刊行後かなりたってから読んだ。浮浪者・下層労働者としての生活やアルコール依存症での入院生活など、私には経験はないが、決して遠い世界だとは思わなかった。私にとってはじゅうぶん身近でリアルである。

モチーフからすれば、どろどろした感じでいくらでも描けるはずだが、作者の視線は徹底的に覚めており、自己卑下的でも(それをただ逆立ちさせた)自己肯定的でもない。この「批評性」のなさが、吾妻漫画の純粋性を保っている。たとえばいがらしみきお描く『SINK』は作者の思想性が濃厚で思わず鼻白む。一度かような作品を読んでしまえば、『ぼのぼの』など、似非ナンセンスとしか見れなくなるのだ。すでにナンセンス・シュール路線など巷に氾濫してしまったが、いまいちどその本道・本源を省みる必要があろう。

失踪願望の強い人の背中を押すかも Date:2009-11-22
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著者の失踪、ホームレス、アル中体験をマンガにしたもの。
悲惨な状況の中で、落ちていく自分自身や、周囲の変な人
たちを冷静に観察している。
誰にでも(?)失踪願望は多少はあるだろうし、主人公を
自分に置き換えてどきどきしながら読めるんじゃないかと思う。

本書の最初に書いているが、あまり悲惨な体験は描いておらず、
面白おかしく、のほほんとしたものになっているので、失踪願望
の強い人の背中を押すんじゃないかという気もする。
今から思えば著者がホームレスになった時期が、職がいくらでも
あったバブル期前後でラッキーだった。今なら死んでるかも。
失踪願望の少ない人にだけ本書をおすすめします。

あと、吾妻ひでおという漫画家を本書で初めて知った。
吾妻氏の他のマンガも読んでみようと思う。
物凄く貴重な体験を軽いノリで描いた希少作品 Date:2009-09-22
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失踪,自殺未遂,放浪,ホームレス体験,アルコール依存症での精神病棟への強制入院などが 著 者 自 身 の 生 の 体 験 談 と し て 書かれているので凄い希少性があり非常に面白い.漫画作品としてというより淡々とした体験記としての価値が高い.

ただ,ホームレス体験にまつわるリアルに描くと辛いであろう話が極力デフォルメされていて,全体的に軽いのが残念である.どうせ書くならもっと生々しく詳しく描いてほしかった.まあ,軽めの書き方でも面白いし,精神病棟入院関係あたりはデフォルメも控えめっぽいけど.
病み付きになるこの失踪感! Date:2009-01-04
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日本の古典文学には、日常を逸脱し、失踪、漂泊のうちに息絶える、というジャンルの伝統がある。西行しかり、鴨長明しかり、松尾芭蕉しかり。本書はマンガではあるが、前述の古典の系譜に連なる、昨今まれに見る失踪文学の傑作だと思う。

本書の内容は、”全部実話です”と帯書きに書いてあるように、すべて作者自身の実体験である。マンガで描かれた私小説と言ってさしつかえなかろう。
創作のスランプから、自殺を思って家を飛び出したものの死にきれず、浮浪者として生活する第一部、
いったんは家に戻ったものの、再び家出をし、ガスの配管工見習いとして社会の底辺を垣間見る第二部、
創作の苦しみからアル中になり、遂には精神病院に強制入院させられる第三部。
いずれも日常を逸脱し、常人が足を踏み入れることのない世界へと作者は落魄していく。作者の体験を読んでいると、日常をちょっと踏み外した先には、このような異世界が待っているのだと、否応なく好奇心を掻き立てられる。

特に私が気に入ったのは浮浪者時代の、浮浪者の視点から見た現代社会の面白さ。ゴミを漁ると言う行為を通じて、大量消費、大量廃棄の社会に、裏側から鋭いメスを入れてきて、心に深く突き刺さる。またアル中病棟の悲惨さとユーモア、これもこのような世界を知らなかっただけに、大いに好奇心を満足させられた。酒の飲み過ぎは、一歩間違えば本作に登場するような悲惨な境遇に陥りかねない危険な行為なのである。

本作の面白さは、ストーリーだけではない。絵柄が大変かわいらしくポップで、およそその悲惨な体験からはかけはなれており、それがかえって作者の体験を客観視することに成功しているのだ。この絵柄なくして本作は成り立たなかったであろう。自己を客観視すること、ここから普遍性をもった優れた物語が生まれる。そのことを本作は身をもって証明してくれた。

私の知人が、本作に登場するH精神病院に関係していたこともあり、たまたま手にとってみた本書だが、その内容は思った以上に素晴らしいものであった。漂泊文学としての素晴らしさに、またマンガとしての完成度の高さに敬意を表して5点満点献上。

さて、本作であるが、作者がアル中病棟に入院し、入院後の日常生活を描写するところで終わっている。その後の作者であるが、どうやら現在は退院し、酒も全て断つことに成功しているようだ。作者にとっては思い出すのも辛い出来事かもしれないが、一度本書でこの失踪感を味わうと癖になってしまう。ぜひ退院までの生活を描いた続編を望みたいところだ。
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