Essential .NET ― 共通言語ランタイムの本質

価格: (税込)
出版:日経BP
カテゴリ:単行本
ページ:432頁
JAN:9784891003685
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エディターレビュー
   “Don of COM”と呼ばれ、『Essential COM』で名高いDon Boxによる共通言語ランタイム(CLR)の解説書だ。.NET FrameworkはCLRを実装することで多数の言語の連携を非常に容易なものとした。CLRはJavaVMと同様の中間インタプリタ様の機構として振る舞い、DLLのコントロール問題やメモリリークといったプログラムの問題などを解消すると同時に、各言語の共通ランタイムとしても動作することで各言語間の実行環境の差異をなくし、相互呼び出しも容易に行うことが可能となるほか、柔軟な環境構築を提供する要となる。
   本書では、COMの改良版としてとらえたCLRの概念、CLRのコードをパッケージにまとめる方法とコードをロードする方法、CLRの持つ型の解説、インスタンスとメソッドの解説、ドメイン、さらにコードに特権を付与し、特権の所持を強制することで得られるセキュリティとCLRの外側を処理する方法を述べている。CLRがどのようなコンセプトで設計されているのか、どのような仕様になっているのかといった基本事項をはじめ、CLRの持っている機能の利用方法やコードの実装の仕方についても詳細に解説している。

   必要となるコードや図も豊富に提示されているので、実際の開発にもおおいに参考になるはずだ。巻頭には図版目次とコードリストの目次が収録されており、用語集が付属しているので参照性が高く使いやすい。また登場するコードは短く簡潔なので、読みやすく、かつ理解しやすい点も優れている。ただしCLRに絞って解説しているので、.NET FramewaorkやC#についての初歩的な解説はしていない。これらの基礎を学ぶには他の書籍が必要となるだろう。

   CLRは.NET Frameworkを支える重要な柱のひとつであり、.NET Frameworkを利用する開発者にとってはCLRを正しく理解する必要があるはずだ。本書を利用することでより効率のよいアプリケーション開発が出来るだろう。(斎藤牧人)
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