魂とは何か さて死んだのは誰なのか
編集 わたくし、つまりNobody
価格:¥ 1,575 (税込)
出版:トランスビュー
カテゴリ:単行本
ページ:256頁
JAN:9784901510738
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で57715位
おすすめ度:
[ Amazonの詳細ページへ ]
出版:トランスビュー
カテゴリ:単行本
ページ:256頁
JAN:9784901510738
Amazon.co.jp 売上ランキング:本で57715位
おすすめ度:

[ Amazonの詳細ページへ ]
この書籍を買った人はこんな書籍も買っています
レビュー
|
魂を考える(絶版)の復活を Date:2009-08-29 おすすめ度 ![]() 魂とは何か 池田晶子 トランスビュー 2009 死とは何か、私とは何かと同時期に発売された、池田さん死後に池田の夫らが設立したNPO法人わたくし、つまりNobodyが編集したもの 魂を考える(絶版、1999)と雑誌等への掲載作品を編集。 1.魂を考える 2.その人を考える 3.魂を語る文体は 個人的には、その人を考える、が面白い。池田さんが尊敬していたであろう人々を綴る。 備忘録として 哲学の不遇が、現代的状況の原因であることは自明である。物質主義、科学主義、経済第一主義、もう一方で、堕落した民主主義としての大衆文化、これらが混然と絡まりあってこのようである現代社会は、人々が哲学しない、すなわち考えないからに他ならない。なぜ、金銭が価値があるのか、なぜ快楽が価値があるのか、なぜ自分はそれを価値とし、そのように生きようとするのか、これら人生と世界の根本問題を考えず、ただそのようであると思いこんで生きているからである。P187 確か魂を考えるには養老孟司氏との対談があったように記憶しているが、本書には収められていない。 |
|
粋な3部作。 Date:2009-02-23 おすすめ度 ![]() それは池田さんの命日を前にした数日前のことであった。 亡き作家の云わば魂を偲ぶのが”命日”の正しい姿であるのなら、この本を始めとして、池田さんが考え続けたキイワードである”魂”、”私”、”死”をテーマに未発行原稿が集成刊行される、ということを知り、それは残された(何に?)側の正しい所作である、という風に感じた。 例えば”2001年哲学の旅”で会談している藤澤令夫氏が亡くなった際の軽やかでかつ深い思いのこもった追悼文を読むと、通常全集でしか得られない、パズルの駒が揃う感があった。今後是非刊行頂きたい池田氏の全集を待つ前の、貴重な試みであるといえるだろう。 しかし3冊の共通サブテーマである”さて死んだのは誰なのか”の語に接し、考え続けるにつけ、池田さんがこの言葉を遺されたからこうしてサブテーマとして使用されているわけであり、という残念にして当たり前の事実に痛感し、彼女からの本当に新しい文章にはもう接することが出来ない、後は自ら考えるしかないのだ、という事実をも又、強く実感するのである。 ”悩むな、考えろ!”、ですかね、池田さん。 |
|
「魂を考える」を、彼女の全集なしで正しく読むことを可能にした本 Date:2009-02-23 おすすめ度 ![]() 科学は実験によって実証可能なものを対象としている。従って、光より速い物は測定不能なため、科学の対象外となる。 これをつづめていうと「科学的にいえば、光より早いものは無い」 魂という、考えることの外にあるものについて、その表現に挑戦したものが、既刊「魂を考える」という、季刊「仏教」への2年間9編の連載に、出版のための書き下し文と後書きを加えた本であるが、彼女の著作を全部読んでいないと、誤解してしまう表現に満ちた本であった。 例えば、臨死体験を語った彼女の父を前にして「しばらく笑いが止まらなかった」と書いてある。彼女の著作を全部は読んでいない読者にとって、「なんて不謹慎な」って誤解してしまう場面である。 しかし、「魂を考える」ではなく「魂とは何か」では、この誤解は解ける。220頁の6行目からであるが「人が生きているということは、それ自体が絶対矛盾です。それに気づく地点に立ったときに、人は絶句します。つまり全くわからないということがはっきりとわかった地点と言ってもいい。「無知の知」ということですが、そこが哲学の始まりです。もっとも私の場合は絶句と共に笑いがくるんですけど。」 140頁の文章に100頁の注がついているといえば、実も蓋も無いが、正確には、注とすべき作者の文章が丁寧に集められているというべきで、彼女の全集を読まないで、彼女が語る「魂」を正確に知るには、この構成でないとダメであることは真実である。 |



