天涯〈第1〉鳥は舞い 光は流れ (SWITCH LIBRARY)

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出版:スイッチパブリッシング
カテゴリ:単行本
ページ:381頁
JAN:9784916017840
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エディターレビュー
  蔵書を見れば持ち主の教養が判断できるというが、その人が撮った旅のスナップをアルバム1冊分見せてもらえればそれ以上のことがわかりそうだ。興味の対象が何であるのかはもちろん、視野が広いのか近視眼的なのか、シンプル好きかゴテゴテ趣味か、行動的なのか腰が重いのかといったことまで…。
  本書はノンフィクション作家、沢木耕太郎による写真集であり、「第一」「第二」のどちらの巻も旅の記録として撮影されたものを集めている。紀行文「深夜特急」などで沢木を知る人なら、きっとさまざまな興味がわく本だろう。
  沢木は写真のプロではないし、旅行時には「交換レンズもなければストロボも持っていない」(「第一」後記)という。しかし構図や色彩、ブレの効果などについては十分意識的で、漫然とシャッターを押したという写真ではない。ただ、一枚一枚の完成度で勝負するより、ある程度の枚数を眺めながら何かを感じてもらう方針ではあるようだ。そのため、写真は見開きに最大4枚レイアウトされている。被写体は一般の旅行者がカメラに収めるものとそれほど変わらない。ランドマーク的な建物や花、動物、通行人など。それも特別凝ったアングルではない。ただし、何かの取材と関連しているのだろうか、モハメッド・アリやジョージ・フォアマン、アルベルト・トンバ、ベン・ジョンソン、レニ・リーフェンシュタール、フィデル・カストロといった有名人も登場する。旅に関する沢木自身のコメント、あるいは有名作家の言葉など短い文章がところどころに挟まれている。(松本泰樹)
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