ダイナミック・デュオ+1
演奏 ウェス・モンゴメリー
, 演奏 ジミー・スミス
トラックリスト
- ダウン・バイ・ザ・リヴァーサイド
- ナイト・トレイン
- ジェームズ・アンド・ウェス
- 13
- 外は寒いよ
- O.G.D(別テイク)
エディターレビュー
ジミー・スミスはオルガン・ジャズの第一人者。当初はピアノを弾いていたが、50年代前半にオルガンに転向した。98年にインタビューした時、なぜオルガンに転向したのか本人に尋ねたら、次のように語っていた。「その当時、仕事場に置いてあったピアノのチューニングが狂っていたんだ。狂ってても、直してくれない。狂ったチューニングのピアノを弾かされるのが、いやだった。もちろんオルガンのあの大きな音が好きだったということもあるが、一番の理由は狂ったチューニングのピアノに閉口していたからなんだ」。ファンとしては、狂ったチューニングのピアノに感謝するばかりだ。一連のブルーノート作品によって有名になったスミスは、その後ヴァーヴに迎えられ各種の企画アルバムを発表したが、このウエス・モンゴメリーとの共演盤は一番の成功作といっていい。オリヴァー・ネルソン編曲指揮のオーケストラが付き合っているが、主役はあくまでも2人。ガップリ四つに堂々の横綱相撲であり、ソロの応酬が最高にホットだ。録音は66年。(市川正二)