ツィゴイネルワイゼン~ヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリン

演奏 ハイフェッツ(ヤッシャ) , 作曲 サン=サーンス , 作曲 ショーソン , 作曲 ベートーヴェン , 作曲 ブラームス , 指揮 スタインバーグ(ウィリアム) , 指揮 ソロモン(アイズラー) , 指揮 ウォーレンステイン(アルフレッド) , 指揮 ヴーアヒース(ドナルド) , 演奏 RCAビクター交響楽団 , 演奏 ロスアンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団
価格:¥ 1,680 (税込)
レーベル:BMGメディアジャパン
カテゴリ:CD
JAN:4988017091296
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  1. ツィゴイネルワイゼンop.20(サラサーテ)
  2. ハバネラop.83(サン=サーンス)
  3. 序奏とロンド・カプリチオーソop.28(サン=サーンス)
  4. 詩曲op.25(ショーソン)
  5. ロマンス第1番ト長調op.40(ベートーヴェン)
  6. ロマンス第2番ヘ長調op.50(ベートーヴェン)
  7. ハンガリー舞曲第7番(ブラームス)
  8. 「カルメン」幻想曲(ワックスマン)
エディターレビュー
   「人間の限界を極めた精巧無比なテクニック」と賞賛されていた、20世紀最大のヴァイオリニスト、ヤッシャ・ハイフェッツ(1901-1987)。ヴァイオリンを愛する人なら、一度はぜひとも聴いておきたい偉大な存在である。

   ある人は、ハイフェッツのヴァイオリンは冷たくて心がないと言うだろう。しかし、ある人は、ハイフェッツに比べたら、他のすべてのヴァイオリニストの技は甘いと言うに違いない。それくらい、ハイフェッツの鋭い音はすさまじい印象を人に与える。特にサラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」は、ハイフェッツの代名詞的な名演。一度耳にしたら、そのカミソリのような技の切れ味、鋼のように強くしなやかな旋律線には、大ショックを受けること必定である。

   サン=サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ」やショーソン「詩曲」、あるいはワックスマン「カルメン・ファンタジー」といったマスターピースも、ハイフェッツのすさまじい神技のあまり、頭がクラクラしてくる奇跡的な音楽と感じられる。ハイフェッツには、笑顔や人なつっこさ、暖かさといった要素は確かに欠けているかもしれない。しかし、妥協のない冷徹な厳しさ、つかみかかるような戦闘的気迫、緊張の糸の張り詰めたような強靭な歌いまわし――といった独特のクールな芸風においては、比類ない孤高の境地に達していた。

   そして何よりもハイフェッツには、凡俗を決して寄せ付けない王者の風格がある。このディスクは選曲のバランスも最良。ハイフェッツを初めて体験するなら、まずは本盤から聴くことを強くおすすめしたい。(林田直樹)

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