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ウィスパー・ノット

演奏 キース・ジャレット , 演奏 ゲイリー・ピーコック , 演奏 ジャック・ディジョネット
定価:¥ 3,999
マーケットプレイス価格:¥ 3,123 (税込)

レーベル:ユニバーサル インターナショナル
カテゴリ:CD
JAN:4988005253446
Amazon.co.jp 売上ランキング:音楽で68696位
おすすめ度:

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Disc : 1
  1. バウンシング・ウィズ・バド
  2. ウィスパー・ノット
  3. グルーヴィン・ハイ
  4. チェルシー・ブリッジ
  5. ラップ・ユア・トラブルズ・イン・ドリームス
  6. ラウンド・ミッドナイト
  7. サンドゥ
Disc : 2
  1. 恋とはなんでしょう
  2. コンセプション
  3. プレリュード・トゥ・ア・キス
  4. ハルシネーションズ
  5. オール・マイ・トゥモロウズ
  6. ポインシアーナ
  7. ホエン・アイ・フォール・イン・ラヴ
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エディターレビュー
   99年夏、パリにおけるスタンダーズ・トリオの2枚組ライヴ盤。このトリオは、90年代半ばにキース・ジャレットが体調を崩し、一時活動を休止していたが、その後見事に復活した。その健在ぶりをあざやかにアピールしたのが本作である。
   それ以前のスタンダーズ・トリオと決定的に違っているのは選曲だ。もちろん本作もスタンダード集には違いないが、これまでのようにいわゆる映画やミュージカルが原点ではない。バド・パウエルの<1>に始まって、ベニー・ゴルソンの<2>、ディジー・ガレスピーの<3>、あるいはクリフォード・ブラウンの<7>など、ビバップからハード・バップ時代にジャズメンによって書かれたスタンダードを大々的に取りあげている。
   結果、演奏はこれまで以上にエキサイティングでジャジーになっており、まさに熱演の連続。4ビート・ジャズの楽しさを満喫できる最高のトリオ演奏だ。スタンダーズ・トリオのアルバムに駄作なしといわれるが、なかでもこれはとびきりの作品である。(市川正二)
レビュー
エネルギーとスタンダードの味わい Date:2006-01-06
おすすめ度
キースジャレット本人のパワフルさというのだろうか、
体調を崩した後の作品ゆえの力こぶさかもしれないが、
今まで以上に身体的な喜びが音に伝わってくる作品だった。
踊り出したくなるようなキレのある生命力に溢れていたと思う。
無理をしているわけではなく、
ピアノが弾かれる度に彼を高揚させてゆく例の相乗感は、
自然とコクのある演奏を聴かせてくれている。
また、スタンダードの味わい深さもそれに加速されて、
一層曲が嬉しそうですらあった。
キレとコクが増した、入れたての珈琲がちょうどそんな感じか。
再生のシンボルのような、気持ちのいい「Whisper not」が聴けて嬉しい。
全体を通しても曲数の聴き応えや、一曲一曲の骨太さなど、
味わい深さが染み渡った作品だったので、これは手に入れてよかった。
もう一度スタンダーズに逢える歓び Date:2003-10-03
おすすめ度
1999年7月5日パリ、コングレパレスでのライブ。
約2年間の闘病生活の後、復活したキース。前作『The Melody At Night,With You』は自宅での録音だったが、スタンダーズとしてライブに立てるまで回復した最初のアルバムが本作である。病気から復活した本人も嬉しいだろうが、スタンダーズにもう一度逢えたファンはその1000倍嬉しいに違いない。

演奏できる歓びがこのアルバムには満ちあふれている。出会ったばかりのスタンダーズにもない、85年から87年までの最初のツアーのスタンダーズにもない『生きて、演奏していくこと』の素晴らしさを噛みしめている気がする。

そしてその『生きて、演奏していくこと』のエネルギーを徐々に挑戦していくエネルギーにまで昇華していく。

もう一度スタンダーズに逢える歓びをジャズを愛する人全てに感じて欲しい。

パノニカ! Date:2003-07-16
おすすめ度
相変わらずのスタンダーズである。しかも2枚組。またか、といいたいところだがよくよく聴いてみればStill Live(85年)・Tribute(87年)に匹敵する超弩級盛り上がりライヴであることは間違いない。ましてや2年間近い沈黙を破ってのキースの本格的復活宣言であるから、当時のメディアが最高傑作!新しい境地!ともてはやしたのも致し方ないだろう。ただ、ワタクシとしては何度か聴き通すまではその辺は疑問であった。そもそも最初の2曲Bouncing With BudとWhisper Notが気が抜けたようにへたれな演奏にきこえるのだ。それにレフトアローンと並んでじじむさいジャズの代表曲のような'Round Midnightはキースに演って欲しくなかったナーとも思うのだ。しかし、聴き進むにつれてその懸念はいい方に裏切られていく、Groovin` High以降たてつづけにイントロを飾るキースのソロが軽やかでリズミカルで実に素晴らしい。変な話、いままでになくジャズっぽく、普通っぽい。この辺がつまらんと言えばつまらんかもしれん。しかしそれだけにノリノリの楽しい作品として割り切ってしまえば充分な手応えがある。一般に「バップ/ジャズスタンダードを取り上げた」点が新しいとされるがそんな事はtributeで既にやっているではないか。ここで新しいのはむしろジャズらしい手法に限ってみた、という事か(なんかアイロニカルだな)出色はDisk2のラス前を飾るPoinciana。これってこんなにエレガンスで軽やかな曲だったっけ?この1曲でアルバムの価値がぐぐっと上がってしまった。とにかく復帰作として申し分なく、多くのファンを安心させた事だろう。(ワタク!シが聴いたのはついこの間なのでこの辺は推測でしかない)
泣けちゃうくらいビューティフル Date:2002-10-23
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とにかく、一人でも多くの方に聴いて欲しいと思う逸作です。

キースの美意識や感性を、彼のフリーの演奏スタイルよりも、敢えてこのスタンダード曲の中に於いて色濃く反映している一枚だと思います。あまたある彼のソロアルバムも素敵ですが、例えば、パウエルの曲をこんなにも美しく演奏しているピアニストが、他に居るでしょうか!?キース健在!と絶賛せずにはいれず、とても嬉しく彼の復帰を色々な意味で感じさせてもらいました。
スタンダード曲に興味が無い方も、或いはジャズに興味があまり無い方も、無条件に心地良いと感じてもらえる、完成度の高いアルバムだと思います。録音も素晴らしく、ディジョネットのシンバルワークも存分に楽しめます。

復活のキースそしてスタンダーズ Date:2002-09-23
おすすめ度
キースが体調を崩し、楽しみにまっていたコンサートがキャンセルされたときは(98年11月のシカゴ・コンサート)、本当にどうなることかと思いました。コンサートをキャンセルするほどの容態となれば、あまり楽観的な想像はできないですから。でも、そんな心配を跳ね返すどころか、スタンダーズの実力と更なる可能性を見せつけてくれたのがこのウィスパー・ノットです。

一聴、ジャズミュージシャン・オリジナル・スタンダードのプレイ・アルバム。Bouncing With Bud、 Groovin' High、そしてRound Midnight とくれば、それだけでモダン・ジャズファンならうれしくなる選曲です。実際に、今までの作品とは違った切り口で迫る3人のプレイに、「スタンダーズはやっぱり凡百なトリオとは違う」と納得することでしょう。

でも、スタンダーズの本当のすごさが現れるのは Disk2 から。まずは What is this thing called love? がすごい。 ジャック・ディジョネットがジャズ界屈指の名ドラマーというのは知っていたけど、これほどのプレイをこんなにあっさりと見せつけられたら、あっけにとられてしまいます。アルバム Still Live の枯葉とは別の意味で(もちろん、これも最高、ディジョネット大熱演)本当に言葉を失います。テンポを下げて Conception、バラードの Prelude To A Kiss、ミディアム・テンポ Hallucinations、そしてスローな All My Tomorrows ときて、登場するのが、可憐なラテンの Poinciana、このアルバムの山場。聴き流してしまうかのようなプレイの中で展開されるキース・ジャレット、ゲーリー・ピーコック、ジャック・ディジョネットの才能。一年に及ぶ休息は彼ら(とりわけキース)の創造性に翳りを与えるどころか、さらなる表現力を与えてしまったのかと思わせるプレイです。あくまで軽くテーマ、徐々に熱をはらみ、そして一気に花開くアドリブ、そして見事に落とし前をつけ消え入るように収束するエンディング。こんなプレイを当たり前のようにしてしまうなんて、この3人はやっぱり化け物です。

最後に、一曲一曲の内容とは離れますが、僕にはこのアルバムがスタンダーズの再出発アルバムとしても映ります。Still Live で確立された、反復メロディーをもとに構築されるスタンダーズの長尺アドリブを封印してしまったからです。誰が聴いてもスタンダーズとわかる(もちろん彼らしかできないという意味を含め)あの展開を自ら封じ込めてしまうというのは、ある意味、トリオの魅力減少という危険をはらむ選択だったと思います。もちろん、マンネリ化を避けるという意味では必要な選択だったのかもしれませんが、そこにあるのは「自分たちの「あの」展開がなくても、スタンダーズは他のプレイヤーができないクリエーティブな演奏ができるんだ」という意思表示に思えたりするわけです。そして、実際、彼らは「いつも」の展開なしで、いつも以上の演奏を聴かせてくれます。

非常にお勧めなのは言うまでもありません。

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