Fever to Tell

定価:¥ 1,399
マーケットプレイス価格:¥ 507 (税込)

レーベル:Universal UK
カテゴリ:CD
JAN:0044007606124
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  1. Rich
  2. Date With The Night
  3. Man
  4. Tick
  5. Black Tongue
  6. Pin
  7. Cold Light
  8. No No No
  9. Maps
  10. Y Control
  11. Modern Romance
  12. Yeah! New York (UK Bonus Track)
  13. Date With The Night (Video)
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エディターレビュー
   ヤー・ヤー・ヤーズのデビュー・アルバム『Fever to Tell』がリリースされたのは、過酷なスケジュールのツアー、激しいライヴ、見事な出来の5トラック入りEP『Yeah Yeah Yeahs』と続いた彼らが妙に勢いづき、一時的な興奮状態にあった最中だった。おまけにヴォーカルのカレン・Oは、デボラ・ハリー、キム・ディール以来もっとも強烈なカリスマ性をもつフロントウーマンときている――スタイリッシュで、自信にあふれ、自己主張が強く、ほとんど非現実的なまでにクールなのだ。同じくニューヨークに拠点に置いたザ・ストロークスのデビュー以降、新人バンドにこれほどまでに期待が寄せられたことはなかった。それだけに、『Fever to Tell』に少しばかり失望させられるのは仕方のないところだろう。

   しかし、失望させられたからといって出来の悪いアルバムだとは限らない。『Fever to Tell』ではインディーズ系ノイズ・ロックが大爆発している(ギター・ロックの超大物プロデューサー、アラン・モールダーの起用は大正解。彼なしでこれほどの成果があり得ただろうか?)。ギタリストのニック・ジナーが繰り出すジョン・スペンサーばりのリフ、ドラマーのブライアン・チェイスが打ちこむ激しいバックビートに乗って(最近のアート系ガレージ・ロックのスタイルに従い、このバンドにはベース奏者が不在)、カレン・Oは自由奔放な熱気と挑発的なセクシャリティを振りまきながら、あえぎ、声を震わせ、絶叫する。シンプルな編成のおかげで、すべてが生々しく、ごつごつとした感触をもち、彼らのライヴの雰囲気がそのまま伝わってくる(特に、リラックスした「Cold Light」と熱のこもったシングル曲「Date with the Night」)。

   それにしても、EPと同じレベルに達しているトラックがひとつもないのは残念な限りだ(不思議なことに、本作にはEPのトラックが1曲も収められていない)。つまり、いかにもキャッチーなロック・アンセムが見当たらないのだ(ここには「Miles Away」も「Our Time」も「Mystery Girl」もない)。その代わり、『Fever to Tell』には、最初から最後まで実に手堅くまとまったトラックが並んでいる。悪くない出来であることは確かだ(現在、数多くのアルバムがリリースされているが、その中に最初から最後まで通しての鑑賞に耐えうるものが一体どれぐらいあるというのか?)。だが、ヤー・ヤー・ヤーズの真の実力はこんな程度ではないという気がするのだ。『Fever to Tell』は、ファースト・アルバムとして、まずは合格点といえる。願わくば、2作目こそ大傑作になりますように。(Robert Burrow, Amazon.co.uk)

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