HELLO クロノス!~ザ・ベスト・オブ・クロノス~

演奏 クロノス・クァルテット , 演奏 タラフ・ドゥ・ハイドゥークス
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ユーズド:¥ 5,467より »
レーベル:ワーナーミュージック・ジャパン
カテゴリ:CD
JAN:4943674046768
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トラックリスト
  1. トゥナイト・イズ・ザ・ナイト(ブルマン)
  2. たやすいこと(ララ)
  3. パンノニア・バウンドレス(ヴレバロフ)
  4. 12/12(カフェ・タクーバ)
  5. トゥルケアスカ(タラフ・ドゥ・ハイドゥークス)
  6. ミニ・スカート(エスキベル)
  7. プラズマート(グシク)
  8. 抒情組曲~第4楽章 アダージョ・アパッショナート(ベルク)
  9. アダムのためのレクイエム~第3楽章からの抜粋(ライリー)
  10. トリプル・クァルテット~第1楽章(ライヒ)
  11. 弦楽四重奏曲第4番~第5楽章:メディテイション(ヴァスクス) ※〈CDエクストラ〉内容:「ミニ・スカート」(PV) 他
エディターレビュー
   クロノス・クァルテットはいまも疾走を続けている。ヴェーベルンとジミ・ヘンドリックスを共存させてセンセーショナルな話題をまいた1980年代後半の大ブレイクはずいぶん昔のこと。けれど、その後も彼らは弦楽四重奏の可能性を極限まで拡大させた、とんでもなく大胆で面白い音楽を次々に手がけてきていたのだ。

   クロノスは結成以来30余年、音楽の垣根など最初からなかったかのように、すさまじい勢いで古今東西のさまざまな音楽を吸収し、新しい時代を切り開いてきた。その間、クロノスの本質である「生真面目であるがゆえの挑発的な姿勢」は常に一貫していた。このベスト・アルバムは、そんなクロノスの広範なレパートリーを凝縮している。あるときはシャープで金属的に、あるときはエスニックで土俗的に。ヨーロッパもアメリカもアジアもアフリカも自在に飛び越え、時代のアンテナをいまも敏感に反映している稀有のユニットが彼らなのだ。

   弦楽四重奏以外の多彩な音要素――各種パーカッション、声、ジプシー・アンサンブルの混入にも一歩も引かず、クロノスは平然と自分たちの音楽をやってのける。極めて高い演奏能力と音楽的柔軟性がなければ、到底不可能な芸当だ。選曲と配列はたいへん効果的で、それぞれの曲のめまぐるしくカラフルなコントラストが、クロノスのスピード感あふれる疾走ぶりを浮き彫りにしている。最後は、ラトヴィア出身の作曲家ヴァスクスの「弦楽四重奏曲第4番」第5楽章。「メディテイション」と題された、ロマン派並みに親しみやすく美しい、静寂な瞑想の世界が締めくくる。辛口の刺激物が続いた後の甘口デザートのよう。おおいに楽しめる心憎い構成だ。いまのクロノスの素晴らしさのぎっしりと詰まった、非常に優れたベスト・アルバムである。(林田直樹)

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