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沙羅双樹 デラックス版 [DVD]

脚本 河瀬直美
価格:¥ 4,935 (税込)
販売元:ジェネオン エンタテインメント
カテゴリ:DVD
JAN:4988102983918
Amazon.co.jp 売上ランキング:DVDで53703位
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レビュー
美しき繊細な少女マンガ Date:2008-07-01
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少年が神隠しにあって呆然とする冒頭のシーン。
「少女マンガやなあ〜」
「吉野朔美やなあ〜」とほれぼれ。

だって少女マンガを、吉野朔美を、これだけ映像化できる映像作家なんてやっぱ今までいなかったよ。
河瀬作品を見慣れていると、「はいはい、またこれね」と思う箇所もいくぶんかあるが、
それでもすごいと思わせる珠玉のダイヤモンドシーンが確実にちりばめられていて、心を打たれる。

とても良い、映像詩。日本だけの。日本人だけが作れる、日本の詩。
奈良の不思議な風景 Date:2007-06-24
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 初めて見た河瀬の映画だ。

 もともと奈良は好きで 学生時代には一人で、結婚してからは家内と 出かけてきている。ある程度奈良を知っているつもりだったが この映画で河瀬が切り取った「奈良」は僕が知っていた「国際観光都市 奈良」とは 全く異なる「空気」が息づいているのに正直びっくりした。

 この映画に見える「奈良」とは ある時は迷宮であり ある時はキリコの絵のような街だ。土俗の宗教めいた雰囲気があると思えば 夏の草いきれに満ちる田舎でもある。寺と仏像だけではない 生きた街としての「奈良」に感銘を受けた。

 映画の筋は 他のレビュアーの方の記事や 本作の紹介文で十分だ。ただし そんな神隠し譚だけでは済まない ただごとならぬ雰囲気を帯びているとしたら それが河瀬の芸術であろうし 河瀬によって描かれた奈良なのだと僕は思う。

 邦画ファンとして 昔の作品に感銘を受ける一方 現代でも かような佳作に出会える嬉しさを感じた次第だ。
不思議な緊張感に満ちた映像 Date:2007-02-26
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ドキュメンタリー的に描かれた、幾分幻想的な趣のあるドラマ。
即興的な演技の積み重ねは、次に起きる出来事の予測を許さず、一瞬も目が離せない。
長回しで淡々と綴られる映像が、不思議な緊張感に満ち、飽きさせない。
映画が始まって早々に、撮影をはじめとするスタッフ名が次々と浮かび上がるのは、この監督から彼らへの感謝と尊崇の表れでもあろうか。
画面を通して、監督の生きざまや、映画への熱い思いが伝わってくる。
映画好きなら観て損はない一作。
樋口可南子はじめ、俳優が楽しんでいるのは分かるような気がするんだけど Date:2005-12-25
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実は河瀬直美のことは好き(と自分は思っている)。「につつまれて」なんて見ていて、図らずも、生の映画が発見された瞬間に立ち会っていると錯覚させるような、無邪気な暴力に慄然とさせられた、そんな記憶もあるが。
で、こちらの作品は、レンタルDVDにて鑑賞。やや暗めの画面が家のテレビにては臨場感に乏しく、鑑賞環境とはしてはイマイチなのやもしれぬので、そのあたりは作品の出来に対する評価としては割引いたほうがよいかもしれぬ。あんまりプロの役者さんを使わないヒトなので、前作「火垂」は未見だが、少なくとも著名な役者さんを使われるのはこちらの作品にて初めてか。主人公の2人をはじめ、役者の動きというかセリフ廻しがなんともギコチない。勿論、樋口可南子をはじめ役者自身が面白がってやっているとこともあり、面白いっちゃ面白いシーンもあるが。これだけの長さだと少々辛いところも散見される。正確な製作状況は承知しいないが、カメラの撮り方がだらっとしていてビデオっぽい。結果、長廻しにある場面の緊張感はやや失われていないか?悪く言えば、思いつきでただ廻したような(特に最後のシーン、階段をのぼって、外に飛んでいくような感じの長廻し、アイデアとしては良さげなだけに、残念)。
ただ、主人公をはじめ、一瞬一瞬、捕まえられた表情にはっとさせられることもあり、諦めきれないのだが。次回作が正念場ではなかろうか。インタビュアーとしての河瀬直美の力は認めているだけに、役者として外から見ているのか、入りこむのか、中途半端な感じが残った印象を受けたのは残念。
こういう映画を待っていた。 Date:2005-03-19
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河瀬直美という人間の純粋さはおそらく相当なものだろうと思う。彼女の映画は「萌の朱雀」にしてもどこか何かを超えている気がするのだ。その感動、幸福感、悲しみは心をえぐりそしてここちよく洗浄し清廉と化してくれるのだ。こういった心の底から浸ることができる映画にはやく出会いたい、感化されたいと無意識のうちに感じていたのだと思う。この映画は完全なるフィクションの物語であるが、ドキュ的に撮られている。そこが衝撃的で、感動を呼ぶ。あたかも「それ」が本当に起こったかのように見せている。感情移入が容易に出来、自分が主人公、登場人物になったかのように深い心の淵で感じるのである。その感動はおそらく人生の宝物になるに違いない。映画の本質がそこに見えてくる。彼女のドキュ的演出能力は日本で随一であろう。彼女のような人間の機微を生生しく、でもうっとうしくなく描く映画人の出現が待たれる。
とにかく心から観てほしい一本である。感じたことのない感動にやさしくなれるに違いない。
ほか福永幸平、兵頭祐香の演技もリアルですばらしい。それもこれもすべて河瀬直美の演出力の賜物である。あくまで自然に「自分」の感情で、と説く彼女。役者はこういった監督と仕事がしたいとそう思うだろう。彼女こそ真の映画人であると私は信じて止まない。
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