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善き人のためのソナタ スタンダード・エディション [DVD]

脚本 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク , その他 ガブリエル・ヤレド
定価:¥ 5,040
マーケットプレイス価格:¥ 3,700 (税込)

販売元:アルバトロス
カテゴリ:DVD
JAN:4532318008479
Amazon.co.jp 売上ランキング:DVDで5405位
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エディターレビュー
   アカデミー賞外国語映画賞を受賞、この第一級のサスペンスはベルトリッチの『暗殺の森』やコッポラの『カンバセーション・盗聴』のように、カー・チェイスよりも人間ドラマ志向だ。舞台は東ベルリン、時は1984年。すべては単純な調査の任務から始まる。ゲルド・ヴィースラー大尉(抑えていながら深く感情を込めた演技のウルリッヒ・ミューエ)は国家保安省シュタージの一員。この手の仕事のスペシャリストだ。有名な劇作家ゲオルク・ドライマン(セバスチャン・コッホ、『ブラック・ブック』)とその恋人で女優のクリスタ=マリア・ジーラント(マルティナ・ゲデック、『マーサの幸せレシピ』)を監視することになる。ドライマンはブラックリスト入りしている演出家アルベルト・イェルスカ(フォルカー・クライネル)のような反体制派と関わりがあることで知られているが、記録には傷がない。だが、この実直に見える市民を監視する隠れた動機がヘムプフ大臣(トーマス・ティーメ)にあることがわかり、すべては一変する。すなわち、この監視には個人的な理由があったのだ。こうしてヴィースラーの共感の対象は政府から国民へ――少なくともこの一個人へと移行していく。危険は承知の上で、ヴィースラーは特権的な立場を利用しドライマンの人生を変化させる。ここでヴィースラーがおこなう神のような行動は些細で誰にも知られないものかもしれないが、すべてに大きな影響を与えるかもしれない。ヴィースラー自身に対しても。監督・脚本のフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルクは単純な設定から始めて、複雑な状況と感情的な関わりへと発展させ、見事な長篇第1作を展開させる。3つのエピローグはどう考えても多すぎるが、『善き人のためのソナタ』は全編にわたって気品があり、混乱のない映画だ。ヒューマンドラマの傑作。(Kathleen C. Fennessy, Amazon.com)
レビュー
社会主義のおかしさ・不自然さがよく分かる。密告と裏切りの社会だ。 Date:2010-02-06
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冷戦下のドイツは東西に、片や「資本主義」陣営、片や「社会主義」陣営でベルリンの壁によって分断されていた。
そんな1984年の東ドイツ。社会主義下の中で国家体制に反抗しそうな人間には秘密警察の監視の目が張り付き、電話や日常会話の盗聴が
「国家保全」の名の下に秘密裏に行われていた・・・・・・。

劇作家のドライマンにもそんな国家の監視の目が付く。
家に盗聴器が仕掛けられ、国家反逆罪の証拠を見つけ出そうとする当局の担当者はその道のエキスパートだった。

1919年にロシアで世界初の社会主義国家「ソビエト」が誕生した際に、ロシア革命を指揮したウラジミル=レーニンは秘密警察を創設。
国民を監視し、疑わしい者を密告させるようにした。
そして、それは社会主義陣営の他の国々へも広まり、多くの冤罪による逮捕・処刑を生み出す温床となったのだった。

自国民を守るべきはずの国家が自国民を陥れるようなシステムを構築し、自国民を24時間絶え間なく監視している。
考えただけでも「窒息しそうな話」であり、我々日本人の感覚からすれば「異常」とも言えよう。
「裏切り」
「密告」
「弾圧」
「粛清」・・・・・・・・。

地上に差別や貧富のない社会を作り上げるという崇高な理想の下に始まった社会主義は蓋を開けて見れば、
理想とはかけ離れた「アンチ・ユートピア」を創出したのだった。

常に他人の目を気にして自由な発言をすることさえ許されず、隣人による密告である日突然に秘密警察が自宅に踏み込んでくるかもしれない・・・・。
そんな恐怖を常に感じながら多くの人間が生活を送らねばならなかったのだ。

思想と言うよりも「一種のカルト教団」にも等しい形態であり、
1989年のベルリンの壁崩壊は組織が抱える矛盾が積もり積もっての「崩壊」であったのだろう。

どんなに国家が人を管理し、コントロールしようとしても
「人の良心」を拘束することはできないのだ。

国家の命に逆らってでも行動を起こす者。それをこの作品では「善き人」と呼んで讃えているのであろう。
もう!最高です!! Date:2009-12-28
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話は、ベルリンの壁が崩壊する前の東ドイツの話。
(東ドイツ国民は西ドイツへ亡命しようとしている人がたくさんいる)という事だけ分かっていれば、全く難しくはない話です。なんとなく…身近な感覚で言うと、北朝鮮から韓国や日本に亡命するって感じか?

・冷血で完璧な監視官
・亡命を企てる脚本家
・恋人と政権に揺れる女
・権力を駆使し女を射止めようとする大臣
全ての登場人物が人間的で、誰も(脚本的に)飾られておらず、どの人の立場で見ても楽しめます。

ラスト!見ものです!
見てヨカタ!と思います!!
アカデミー賞受賞も納得! Date:2009-09-27
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公開時に見逃してしまって、それ以後もずっと見たいと思っていた作品でした。

アカデミー賞外国語映画賞も納得の素晴らしさです。ドイツ映画なんて堅苦しそう…って躊躇している人にはぜひ見て欲しいな〜。確かに内容も映像も重く暗いんですが、でもそれを乗り越えて胸に迫ってくるものがあり、一気に最後まで映画の世界に引きずり込まれました。
特にクライマックスからラストにかけての展開が素晴らしいです。ただ人間の醜い暗部を描くだけではなく善い部分がしっかりと伝わってくるから、温かな希望の光とともに、見終わった後も充実した気持ちになれるはずです。見終わった後の心地良さからまたもう一度見たくなる…なんて、見る前は想像もしませんでした。本当に見て良かったです。

主演のウルリッヒ・ミューエがこの作品の後に癌で亡くなったことや、実際に彼自身が監視される側であったことなどを知ったらますます感慨深くなりました。
さまざまな立場の人間の苦悩が描かれている Date:2009-08-18
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東ドイツにおける監視社会と、そのような体制に対抗しようとする芸術家たちを克明に描いている。

著名な東ドイツの劇作家、ドライマンは諜報機関であるシュタージによって生活のすべてを監視される。その中で、芸術家仲間とともに、東ドイツの現状を世界に知らしめるための活動をひそかに行っていた。
しかし、彼の敵は社会主義という政治体制だけではなかった。
彼の恋人であり、また女優でもあるクリスタは、体制下の権力の犠牲となってしまう。

一方で、ドライマンの監視を続けているシュタージのエージェント、ヴィースラーの心に変化が起こる。ドライマンの反体制的な行動を、見て見ぬふりをするが・・・。ドライマンへの嫌疑が高まることによって、ヴィースラーへの疑いも高まっていく。
シュタージのエージェントと、反体制を秘める作家ドライマンは、社会主義下の監視体制の中で否応なく困難に巻き込まれていく。しかし、1988年のベルリンの壁崩壊と、1年後のドイツ再統一を経て、この映画のタイトル「善き人のためのソナタ」の意味が明確となる。

非常に困難な状況下におかれ、絶望して自殺する者、反抗をつづけるもの、流されるもの、そして、体制の中にいながらも苦悩する者それぞれを丁寧に描きだしている。人々の苦悩と静かな悲しみに、多くを考えさせられる映画である。
終わり方が素晴らしいと思います。 Date:2009-05-22
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全体的に悲しい雰囲気を漂わせながら進む映画です。

賛否両論あるかもしれませんが
私はあの「静かで押し付けがましくない報われ方」が大好きです。

何もないまま終わってしまえば、彼は自分の行為が正しかったのかわからないまま、
自分の人生に疑問を持ったまま死んでいくしかないのでしょうが
あの本を手に取った事により、彼は自分の行為に確信が持て、
自分の人生を自分で認めてやれるんではないでしょうか。
あのような形で人生を終えることが出来れば、悔いなしと言えるかと思います。

うまく表現できてないと思いますが、是非見てください。
傑作だと思います。
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