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ザ・ヴィジター

演奏 ジム・オルーク
定価:¥ 2,415
マーケットプレイス価格:¥ 2,139 (税込)

レーベル:Pヴァイン・レコード
カテゴリ:CD
JAN:4995879932919
Amazon.co.jp 売上ランキング:音楽で11033位
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レビュー
次回作も気になるミュージシャン Date:2009-12-22
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 マイク・オールドフィールドのファンなので「ザ・ヴィジター」は現代版「チューブラー・ベルズ」という本人からの触込みと、
マイクの初期作品と同様に、殆どの楽器を一人でこなしているマルチプレーヤーと言う情報から、興味を持ち本作を
購入しました。
ジム・オルーク の本作を聴衆したところ、物語性を強く感じさせる展開と構成力に優れている点は、チューブラー・ベルズと
同様であるが本作品「ザ・ヴィジター」 は生楽器の温かく柔らかな響きが心地よく、安心して聴ける作品と言う意味では
「チューブラー・ベルズ」より仕上がっていると思われる。
特にアコギについては様々な奏法により聴くものを圧巻させるが、飛びぬけてアコギだけを強調することなく、他の楽器と
バランスが良く計算され、協調しているところが、卓越していると思われる。
(余談ではあるが、「チューブラー・ベルズ」はマイクの一見して分かるギタープレイと、初見だとクラシックと錯覚する方ほどの構成、
又、「ケルト音楽」、「メタル」、「カントリー」等、様々なジャンルを融合させ作り上げている、マイクの代表作である。)

 ジム・オルークは次回作(何年も待たされると思うが)が気になるミュージシャンで有り、本作をきっかけに他の作品も
聴衆したくなりました。
私自身が本作の聞込み不足を感じ、抽象的感想になるが一言で言うと、本作については「まるで欧州映画を
音楽にした様な作品」と評価を締めくくる。
ジムさんから届けられた物語 Date:2009-11-28
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最高傑作と噂の高い今作、感触としては『Bad Timing』と似ていて、ジョンフェイヒーっぽいアコギ中心の、ほんわりした緩やかなインスト作品だが、リズムや音色も自由さ・多彩さを増し、全体の緩急の付け方も絶妙、より一般のリスナーに受け入れられやすいだろう。

まず挙げておきたいのは、これはジムオルークというコンポーザー/プレイヤーの恣意的なコラージュ、持ちネタの開陳などでは決してなく、音楽言語の膨大な知識・ストックのあるミュージシャンによる、最適な音の「配置」、そして「物語」である。あたかも素晴らしい映画やアート・インスタレーションに出会った時の様な感触。

そう、極めて映画的(映画音楽的ではない)と言ってよいかもしれない。親しみのあるメロディ、口ずさみたくなるリフ、ときめく高揚、絶妙なブレイク…寄せては返す波の様に、車窓から眺める風景の様に、様々な音楽的出来事が生起する。どの瞬間も愛おしく、40分弱の間に特権的な時間はない。とりわけ細部=破片への暖かい眼差しは特筆できよう。ティルマンスの写真の様に、等価的であるということの、優しさ。(今作、オルークが一切唄わなかったのも、この等価性の配慮からではないだろうか)

しかし等価的といっても、ミニマルミュージックお得意の、決定的瞬間(エクスタシー)の欠如、時間の引き延ばしという主張が先行・前景化してはいない(『Bad Timing』にはまだシニカルな表情があったが)。ここには様々な物語が、「うた」がある。並列的というべきか、若しくは語呂合わせになるが「透過的」(様々な要素が透き通り、融解している)という方が近いかもしれない。

更にもう一点強調しておきたいのが、「一切編集なし」という点だ(ミックスは行っているが)。かつてオルークがその身を置いていた音響派が最重視してきた「ポスト・プロダクション」からの、決定的離別の宣言の様に感じる。過去に様々な音楽的可能性を押し広げたポスト・プロダクションであるが、(ある一点からの)事後的操作が為しうることの限界を悟ったからだろうか。おそらく彼は、技術進化により編集の可能性が果てしなく拡張している現在時において、新しく物語、うたを立ち上げるには、「ポスト」プロダクションから「リアルタイム」へ、「過去時間の編集行為」から「現在進行形の編集行為」という移行が必要だと判断したのだろう。これは並大抵の集中力では為しえない、大変緊張を要する作業だ。その意味で、編集の放棄は決して過去への退避などではない。

勿論、この何処までも滑らかにたゆたう音たちにリスナーが身を任せられることこそ、最大の成果だろうし、オルークの望むところかもしれない。確かに、最高のヒーリング、若しくはリラクシング・ミュージックと言えば、その通り。しかし注意深く耳を傾ければ、この音楽でオルークが為しえたことを見過すわけにはいかないはずだ。今後、ますますジム・オルークという才能から、目が離せない。
1曲40分。文句なし Date:2009-10-30
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ジム・オルーク数年ぶりの新作。なんでも本作は何度も何度も没にして、ようやく出来上がったものなんだとか。

40分、どこでもない国を旅しているよな感じ。まさにvisitor。
手癖に頼ることもなく、壮大さもなく、ただ淡々としていてすばらしい。また聴きたくなってきた。
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