ヴィクトル・ユゴー作品集

エディターレビュー
(ヴィクトル・ユゴーについて)

 ヴィクトル・ユゴーはフランスの詩人、小説家、劇作家です。父はナポレオン軍の将軍で,母は王党派の家の娘で、ブザンソンに一八〇二年に生まれました。
 教育はおもにパリで受け、少年時代から王党派の詩人として頭角を現します。一八二七年には、戯曲クロムウェルに付した有名な序文の中で古典主義の演劇を批判して,ロマン主義の文学運動に理論的な支柱を与えました。さらに一八三〇年になると、ロマン派戯曲の典型であるエルナニを上演し、その後ロマン派が十年以上もの間文壇で栄える契機を作りました。
 

(レ・ミゼラブルについて)

 『レ・ミゼラブル』は、ヴィクトル・ユーゴーが一八六二年に執筆したロマン主義フランス文学の大河小説です。原題 Les Miserables は、「悲惨な人々」や「哀れな人々」を意味します。
 一個のパンを盗んだために十九年間もの監獄生活を送ることになったジャン・ヴァルジャンの生涯を描く作品で、作品中ではナポレオン一世没落直後の一八一五年からルイ十八世・シャルル十世の復古王政時代、七月革命後のルイ・フィリップ王の七月王政時代の最中の一八三三年までの十八年間を描いています。さらに随所でフランス革命、ナポレオンの第一帝政時代と百日天下、二月革命とその後勃発した六月暴動の回想・記憶が挿入されています。当時のフランスを取り巻く社会情勢や民衆の生活も、物語の背景として詳しく記載されています。
 日本では始め、森田思軒が一部を「哀史」の題名で訳したが完訳には至らず、黒岩涙香による翻案が『噫無情』(ああむじょう)の題で一九〇二年(明治三十五年)から翌年まで『萬朝報』に連載され、これによってユーゴーの名が広く知れわたることになりました。また銀の燭台のエピソードは特に有名です。


(この本について)

 この「ヴィクトル・ユゴー作品集」には以下の作品が収められています。
 
 上巻 レ・ミゼラブル
   第一部 ファンティーヌ
   第二部 コゼット
   第三部 マリユス
   第四部 叙情詩と叙事詩
   第五部 ジャン・バルジャン
   
 下巻 死刑囚最後の日
  
 Kindleでは、各部には移動メニューから移動できます。また本の最初には目次がありますので、そこからさらに小見出しに移動することもできます。


(古典教養文庫について)

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