春の庭 (文春文庫)

価格: (税込)
文藝春秋
ページ:162頁
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エディターレビュー
第151回芥川賞受賞作。「春の庭」
書下ろし&単行本未収録短篇を加え 待望の文庫化!

東京・世田谷の取り壊し間近のアパートに住む太郎は、住人の女と知り合う。
彼女は隣に建つ「水色の家」に、異様な関心を示していた。
街に積み重なる時間の中で、彼らが見つけたものとは――
第151回芥川賞に輝く表題作に、「糸」「見えない」「出かける準備」の三篇を加え、
作家の揺るぎない才能を示した小説集。

二階のベランダから女が頭を突き出し、なにかを見ている。(「春の庭」)

通りの向こうに住む女を、男が殺しに来た。(「糸」)

アパート二階、右端の部屋の住人は、眠ることがなによりの楽しみだった。(「見えない」)

電車が鉄橋を渡るときの音が、背中から響いてきた。(「出かける準備」)

何かが始まる気配。見えなかったものが見えてくる。

解説・堀江敏幸
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