沈黙する知性

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夜間飛行
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エディターレビュー
複雑な問題について、一言で何かを言おうとするのは、よくないと思う。

ある層で切れば「こういう話」に見えても、もう一皮むくと「ちょっと違う話」が出てきて、
さらにもう一皮むくと「正反対の話」になったりする。

だから、僕も「みんなが感情的になっているときは発言したくない」というのが正直な気持ちだね――(本文より)


——知識人というのは、孤独な人たちなんだね。(平川克美)
——でもね、孤独な人たちの孤独な営為が、未来を切り拓くのだよ。(内田樹)

「14歳から読みたい自由と勇気の人生案内」シリーズ、待望の最新刊!!



(目次)

はじめに (内田樹)

第0章 耳を傾けるに足る言葉はどこにある
自分が言わなくてもいいことばかりを語る人たち
自分が語る言葉の保証人は自分しかいない
誰がこれを書いたんだよ!
小林秀雄の署名性

第1章 知識人はなぜ沈黙するか
みんなが感情的になっているときには発言したくない
「私はシャルリー」の意味
両陣営から担ぎ出される「表現の自由」
フランス国民に鬱積した不満
構造化された階層
フランス社会の「見えざる」階級
「何も言ってはならない」という雰囲気
知識人たちの孤独

第2章 日本の衰退を止めるには
人生は「歳をとった者勝ち」
脳化した知性と身体的な知性の差
役割としての「大人」
社会の安定と家庭の解体
父から無言で遺贈されたトラウマ
自分が自分でなくなってしまうということに対する嫌悪
人を見る目がなくなった

第3章 「ありえたかもしれない世界」について考える知性ー村上春樹の世界
村上春樹は「お化け作家」だった!
羊男とスーフィズム
構築的でないからこそリズムに乗れる
「この世ならざるもの」が切迫すること
井戸の奥から湧いてくる村上春樹の世界性
「日常の労働」を描く描写力は世界的な作家の共通項
村上春樹の表現は「比喩」ではない!?
『細雪』はつまらない?
「隣の世界」をリアルに感じる想像力
蒲田から想う
平行世界を行き来する村上春樹と文学の力

第4章 グローバリズムに「終わり」はあるか
最後はコンビニだけになる
「自助の精神」は日本では根づかない
「荒ぶる神に仕える専門家」が必要
グローバリズムは終わった!?

第5章 吉本隆明の「知」をいかにして後世に引き継ぐか
「影響を与える」とは、「文体を真似される」ということ
引き裂かれた状態をひとつの文体にまとめていく
転向論は日本の心性史論
知識人たちは「何」に屈服したのか
吉本隆明の屈託
「平場の常識」というイデオロギー
生活言語と抽象言語を架橋すること
知識人の系譜
カズオ・イシグロはイギリスの吉本隆明
身体性に届かなければ「詩」ではない
吉本隆明の「知」を後世につなぐために

あとがきにかえて (平川克美)
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